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「大毅ぃ！またティッシュ入れたまんまやんっ！」
「へへ」
「へへちゃうの！もぉ、俺の黒Tもわもわやん…」
「もっかい洗濯やぁ」
はぁ…
腰に手を当てて、デッカいため息。
呆れちゃう？って心配してたけど、
「ほんま、こんなヤツやったとは。俺しか相手できひんわ」
なんて、運命宣言。
「神ちゃぁん♡」
首に鼻をうずめると、おもっきし息を吸う。
「ふはぁ、いい匂い」
「変態…」
「やって、この匂いが俺を呼んでんもん」
アホ…
って笑ってるけど、これほんま。
きっと、運命の相手、教えてくれてんな。
「ちょっとどいて」
「嫌」
「今日は忙しいの」
「木曜はダメやって！」
寝室に籠ってしまう。
雑誌のファイリング、
ファンクラブ動画、
Xのチェック
YouTube…
とにかく毎日忙しそうに、推しを追っかける我が恋人。
俺より詳しいもん。
アイドル重岡大毅に負けた気分。
ようやく寝室から出てきたと思えば、リモコンを手に上機嫌。
「大毅！ドラマの時間やで！」
時計を見れば、21:59
テレビをつけてソファに待機する神ちゃんは、恋する顔。
「あぁ…かっこい…！」
「やばぁっ、しげ、まじで無理っ」
赤いチェックのクッション抱えて悶絶してる。
「神ちゃーん」
本物が隣おんねんけど。
ま、人間重岡大毅を好きになってくれたかと思えば、それはそれでめちゃくちゃ幸せ。
とは言いつつも。
「おーい」
「神ちゃーん」
「みかちゃーん」
何言うても何回言うても、下山する気配はない。
振り回される日々は、これからも続く。
はぁ…
こっち向いてよ、カミヤマくん！
fin.
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2023年11月27日 20時
