記憶 (ページ12)

今日:16 hit、昨日:34 hit、合計:46,012 hit

5＊ページ12

楽しくて穏やかな日々。
自然と、休みの日にもしげと二人で過ごすようになった。

けど、
誕生日以降、俺だけちょっと気まずさを感じてるのは、しげには秘密。

「神ちゃん、そんな服どこで買うん？」

俺の私服が派手やと、会うたびにはしゃぐしげ。
俺から言わせたら、しげが地味すぎ。笑

「なぁ、神ちゃんがいつも行く店行ってみたい」

そんなこんなで、土曜の朝から待ち合わせて、電車で街に繰り出した。

「しげはさ、あんま買い物来おへんの？」
「うん。おしゃれとか興味ないねん」
「…やろな笑」

かろうじて今日はジャージじゃないだけよしとしよう。
白Tとジーンズ…超ドシンプルやけど。笑

「あ、バカにしてるやろ！」
「んーん。バカにはしてへん」

「しげやなぁって思ってた」
「へへ」
「褒めてないで？」
「天邪鬼さん♡」

しげとの会話は、楽しくて穏やかで、ものすごい心地いい。

服屋さん行って、

楽器屋さん行って、

やっすい昼飯。
ハンバーガーかぶりつきながら、ジンジャーエールとポテト。
あぁ、高校生の休日。
青春の味。

しかも、普段は走るためにジャンクなもん我慢してるから、まぁ手が止まらない。