Oh！My sweet！（JW赤×緑）

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今日は大好きな金曜日。
なのに、重岡さんに会えない。

いつもはどんなに忙しくてもがんばれるのに、家を出るのも遅くなったし。
ため息ばかり。
重岡さんに出会う前、どうやって過ごしてたっけ。

制服に着替える手もなかなか進まず、ため息をついて、座り込む。

あかん、あかん。仕事や！




おでこに冷たいものがふれる。

気持ちいい…
あまりの心地よさに、目を瞑る。

「…みちゃーん！かーみーちゃーん！！」

誰かに呼ばれてる気がして目を開けると、至近距離にのんちゃんの顔。

「のんちゃん…？」

状況が飲み込めず、辺りを見回す。

休憩室？

しゃべる元気もなくて、のんちゃんをぼーっと見つめる。

「俺が出勤して来たときには、神ちゃん、着替えながら朦朧としとってん。で、そのまま倒れて眠ってもうて。もう2時間くらいぐっすり寝とった。
ちょっと待っとって。あっくん呼んでくるから！」

察しのいいのんちゃんは、これまでの経緯を教えてくれた後、スポーツドリンクを俺に握らせて、バタバタと厨房に向かった。

確かに喉がカラカラ。
こぼさないように気をつけながら、スポーツドリンクを一口飲み込む。

「モンチ！起きたか！」

ほっとするあっくんの声に、答える代わりに頷く。

「タクシー呼ぶから、今日は帰り。土日も休暇。最近残って開発もがんばっとったし。
真面目なのはモンチのいいところやけど、無理したらあかんで。」

お兄ちゃんみたいなあっくん。
のんちゃんが鞄やら上着も揃えてくれて、あとは帰るだけ。

あったかい同僚に恵まれたなぁ。
優しいお兄と弟に囲まれて、幸せや。
体調が悪いと、そんなことをしみじみ感じる。

お言葉に甘えて、そのまま帰る。
体調も悪い、仕事もできない、好きな人にも会えない。
なのになんだか幸せな気持ちで布団に潜り込んだ。

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