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「お待たせしました！」
慌てて店の正面に回ると、待ってくれてる重岡さん。
なんかデートみたい。
「なんか待ち合わせみたいやな。」
重岡さんも同じこと考えてたみたいで、嬉しい。
服、見られてる？
今日も派手。てか基本派手。
この雰囲気に耐えられず、目を逸らす。
「かわええ。」
…え？
前も言ってくれたことあった。
嬉しいよ？嬉しいけどさ。
どういう意味？どんな気持ちで言ってんの？
もしかして、そういうことサラッと言っちゃう人なんかな、なんて。
堂々巡りの思考はやめて、バタバタと携帯を取り出した。
チラッと見えた重岡さんの待ち受けが、彼女とかツーショットじゃないことに、ちょっとホッとする。
ちなみに俺の待ち受けは、うちのかわいいわんちゃん。
“大毅”
俺の携帯に彼の名前が映る。
名刺で見慣れた名前。
「“ダイキ”さん、で合うてます？」
「うん。神山くんは、“トモヒロ”なんやね。」
笑い合って、幸せな時間が流れる。
「来週は会えへんのですね。」
「あ、でも、もし来れたら来るんで！」
会話が続かなくて黙り込んでしまう。
でも、まだこの時間が続いてほしくて、言葉を絞り出した。
「…ケーキ、帰ったらすぐ冷蔵庫入れてくださいね。
この気温やから、大丈夫やとは思うんですけど。」
「帰ったらすぐ食べるから大丈夫！」
“誰と”食べるのかは、まだ聞きたくない。
今日はこんなに幸せな時間過ごせたんやもん。
何も考えずに、幸せに浸りたい。
「感想、メールするな！」
目を細めて笑ってくれる。
「はい。…待ってます。」
「…じゃあ。」
どちらからともなく手を振って別れる。
くるりと後ろを向いて歩き出した重岡さん。
彼との温度差を実感して、ちょっと泣きそう。
見えなくなるまで、霞む目を見開いて見送った。
俺はまだ彼の背中から目が離せないのに。
彼は一度も振り返らなかったな。
そんなことまで気にしてしまう自分にも、嫌気がさして、胸が苦しくなった。
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1000(プロフ) - 7129さん» よかったです…！ちゃんとできてますよ！更新頑張ってくださいね！ (2022年2月11日 22時) (
レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - 1000さん» 早速今、レスを押してみてビックリ！今初めて知りました！ありがとうございます！！ (2022年2月11日 17時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - 7129さん» 直していただければそれで結構です！不慣れということでもう一つ、コメントに返信するときはレスを使うといいですよ！ (2022年2月10日 22時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - 1000さん！教えていただき、ありがとうございました！不慣れで、気づいていませんでした…。助かりました！！ (2022年2月10日 16時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - オリフラ立っておりますがこちらオリジナルでしょうか？俺自身この界隈を良くわかっていないので違ったらすみませんが、版権物、実在人物のお名前を使ったものであればオリフラを取っていただけると幸いです。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2022年2月5日 17時
