Oh！My sweet！（JW赤×緑）

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店休日の木曜日。
今週はやりたいこといっぱいあんねん。
家のこと済ませたら、今日は、コーヒー屋さんの新作を飲みに行かなあかん。

“ベイクド&クリーミー生ホワイトチョコフラペチーノ”

こんなん飲むしかないやろ。

目覚ましもかけずにたっぷり寝てたら、うちの姫に起こされた。
寝起きは悪い方やけど、こんなかわいい子に起こされたら、起きないわけがない。

猫ちゃんとワンちゃんにご飯あげて、家のことに手をつける。
普段から洗濯物溜めたりはせえへんのやけど、今日は寝具類も洗いたい。
結局朝から洗濯機を3回も回してたら昼時になってしまって、慌てて支度をした。

「よしっ」
仕上げにピアスをつけたら、お出かけモード。

行きつけのコーヒー屋さんで、並んでる間に何度も頭の中で名前を言うリハーサル。

よかった、まだあった！
新作は、材料の関係で結構売り切れる。
今まで何度も「早よ行けばよかった。」って後悔したもん。

山を作るホイップクリームに期待を膨らませながら、赤いランプの下で待つ。

「お待たせしました。ベイクド&クリーミー生ホワイトチョコフラペチーノ、トールサイズです。」
「ありがとうございます。」

ずっしりと重いカップに顔が綻ぶ。
人が少なくてゆっくりできる、テラス席。

いつもの席、今日は埋まっとるやん。
どこに座ろかな、と辺りを見回す。

そのとき、耳に飛び込んできた、聞き覚えのある声に、体温が上がる。

目を向けると、知ってる背中が目に入る。
やっぱり重岡さんや。
それと同時に、向かいに座ってる人と、バチリと目が合ってしまって、慌てて目を逸らす。

「どしたん、淳太？」

ジュンタさんの視線に気づいたのか、重岡さんが振り返る。

ちょっと待って！
今日に限ってちょっと派手。いや、だいぶ派手。ピアスもネックレスもゴールド！
私服見られたことないのに、初めてがこれかぁ…。
まさかこんなことになるなんて思ってへんかったんやもん。

慌てふためく俺。
俺に気づいた重岡さんのクリクリの垂れ目がさらに丸くなった。

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