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ゆっくりと流れる先パイとの時間を切り裂いたのは、スマホのバイブ音。
幸せに浸ってた俺は、現実に引き戻された。
“望って神ちゃんのこと好きなん？”
藤井先輩からのメール。
あれから二人がどんな話になったのかは、容易に想像がつく。
“ちゃいますよー。俺は相談相手です。”
“相談て？神ちゃん、なんか悩んでんの？”
“わかってるでしょ、恋バナに決まってるやないですか。”
“両思いなんにね、早よ勇気出してくれればええのに、重岡先輩”
“まだかかりそうですか？”
藤井先輩はきっと、これで何らかのアクションを起こすはず。
そしたらもう先パイの泣き顔なんて見らんでええから。
「先パイ、もうちょっとやで」
「よかったな」
笑って言いたいのに、歪む口元。
誤魔化すように、髪を撫でる。
もう俺に残された時間はない。
片思いでええと思ってた。
一番の相談相手で、懐っこい後輩演じて、それでも近くにおられるんなら幸せやって言い聞かせてた。
けど、先パイが重岡先輩のものになるんやって…
わかってたのに。
望んでたはずなのに。
なんでこんなに涙が溢れるんやろう…
「先パイ…」
ぴくりとも反応しない先輩を前に、
「すき…」
聞かせられないような震える声で、
初めて自分の気持ちを口にしてみる。
口にしてしまえば、この気持ち、抑えられなくて。
そっと唇にキスを落とす。
最低やな…
わかってる。
俺、ええ仕事したやろ？
これくらい、許されるんちゃう？
なんて都合のいい言い訳。
「先パイ…」
「バイバイ、」
ここで帰るなんてカッコええこと、できない。
もうすぐ片思いともバイバイ、
なら、できるだけ先パイとの二人の時間を。
そのままベッドに突っ伏して、毛布握りしめる。
頭に先パイの体温感じながら、時計の針の進む音を聞いてた。
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7129(プロフ) - ななはちさん» 私も見た！映画化したよね笑 緑ちゃんがかわいいのよ、すぐいじめちゃう🥹この二人は出会いから全部映画化したよー❤️💚 (2023年4月29日 7時) (
レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
ななはち(プロフ) - 毎日ボックス席に座る緑ちゃん健気でかわいい…🥹泣きそうななにか言いたそうな目で雑踏の中見つめてくる緑ちゃんと、それを分かりながらも避けてしまう赤くんはもう映画の映像で見たいやつ、てか見た (2023年4月28日 22時) (レス) @page20 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2023年4月17日 20時
