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付き合って3ヶ月の彼女に「別れよう」と言われたのは、昨日。なんならたった十数時間前の話。
家でー人呑み明かして現実逃避してた俺。
二日酔いの餌食となって、やっと布団から這い出した昼過ぎ。

そんな朝に、見知らぬ男に押し倒されて、ジンジン痛む背中。何なん⁉︎コイツ💢
絶対青タンできてるやん💢



何が悲しくてこんな目に…あゝ、アーメン、俺…
世界一可哀想な俺…



「やっと見つけた..え!起きて!大丈夫?大ちゃん、大ちゃんっ!」


ガンガン肩を揺さぶられる。
無駄にかわいらしい顔面を拝みながら、そっと目を閉じる。

このまま眠って、


“フられたのも全部夢でした♡”


…なーんて。






儚い希望は、目の前のこいつの叫びによって早々に打ち砕かれてしまった。



…って…


え!?

一瞬のことに、さっきの俺の耳に残る記憶を呼び覚ます。


”大ちゃん”…?

コイツ、“大ちゃん”言うたよな…?


昔はオカンにそう呼ばれてた。今は“小僧”とか呼んでくるけど。笑


俺のこと、知ってる⁉︎
知ってるやつ⁉︎


恐る恐る目を開くと、

近っ、

鼻の頭がぶつかるような至近距離で、くりくりの瞳と目が合う。


真っ白で柔らかそうな肌にサラサラの黒髪、

ジャラジャラのピアスにチカチカするような色の服、


瞳は薄茶色で透き通ってる…



「大、ちゃん?」

目を丸くして首を傾げた、目の前の男。



…かわええ、
めっちゃかわええ…


まつ毛長っ…


唇ちっさ…

近すぎんねん、ちゅーできるやん、

あ、ほくろある。


甘ーい匂いまでするし。


この異常事態も忘れて、つい見入ってしまう。





とすぐに、




「おなか…すいた…」




無駄にかわいらしい男は、
俺の上で、突然気を失った。

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7129(プロフ) - ほんとだっ💦教えてくださってありがとうございます涙 助かりました〜!!! (2023年4月25日 13時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
Hinatakun(プロフ) - 22話と23話同じ話が更新されてると思います。 (2023年4月25日 12時) (レス) @page22 id: 90609f1f4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129  
作成日時:2023年4月10日 19時

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