Colorful stories 11（W.短編集）

Jealousy on the top ページ10

朝から、おかしいなーとは思ってた。


「おはよう」言わへんかったし(挨拶せんと、俺に怒られるもん)

顔洗って戻ってきたら、パジャマめっちゃ濡らしてたし、

朝の歯磨き、歯磨き粉つけずにやってたし、

入れてくれたコーヒーはうっすいし、

特製ジュース作り忘れてるし、




全然しゃべらへんし、


目が合わへんし。


ほらな？変なとこばっか。



「どうしたん？」

なんて聞いても、こういうときのしげは何も言われへん。
自分の中でちゃんと整理されるまで待ってやらなアカンねん。




なんやかんやありつつも、
無事に朝食を終えると二人並んで歯磨きして、身支度を整える。


「しげ、久々のオフやろ？
俺今日結構早いから、洗濯物やるからな？ゆーっくりしとき？」
「あ、りがと」
「どう？色味、地味？こんだけ真っ白もまあまあ目立つか。あっくんとやから、コレくらいでええやろ」
「あ！あの、さ！」

きた。やっとしげが動き出した。
斜め下見ながらバタバタと走って、寝室に向かうと、また同じ扉からすぐに飛び出してきた。


「コレ！」

「似…合うんちゃうかな、？」

「もっと派手な方が、神ちゃんぽいというか、」

「ほら、キャップやとゲーミングルームっぽいし」

「ニットならありかな？とか、」
「ふはっ。せやな」

「合うな、うん、ええと思う」


わかりやすくホッとするしげ。

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