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「ほんま最低」

怒りに震える声。
声の方を向くと、隣の座敷との仕切りが開いた。
そこにいたのは、膝を抱えて俯いた神ちゃんやった。

あの頃よりだいぶ痩せてる。
ストーカーのせいやない。
間違いなく俺のせい。


「最低やけど、戻って来んかったらもっと最低。これ以上、神ちゃん悲しませんなや」

ともに寄り添ってるヤツが、言葉を続ける。
力なく座ってるともを抱き締めながら。


神ちゃんが辛い時に、コイツらが寄り添ってくれてたんやろう。

「ちゃうねん、のんちゃん。俺が悪いの。男に付き纏われてるの知られたくなくて、言えへんかった。しげは何回も聞いてくれてたんよ、」

ノンチャンの胸の中でくぐもった声で訴える。
何でも自分のせいにして、人のことばっかり。
ともらしい、なんてどこかでぼんやり考えてる。

「かみ、
「しげ、騙すような真似してごめんな?」

俺の言葉を、明らかに遮った神ちゃん。
無理して笑ってるのなんて、俺にはお見通しなのに。

「俺、もう大丈夫やから。気にせんといてな?のんちゃん、流星、行こ?」

全然大丈夫ちゃうやん。
どれだけ神ちゃんのこと見てたと思うん。

ノンチャンの手を引いて、店から出てく小さな背中を見送りながら、心がざわざわと音を立てた。






「家の中、そんままやで。歯ブラシもサンダルも、テレビの前のダンベルも。キーボードだけはさわれへんみたいやけど。神ちゃん、我慢強すぎるタイプやからあんなん言うてるけど、待ってるんちゃうかな」


言葉に詰まる俺を見て、

「しげ、頼んだで」

そう言って立ち上がった。


「明日、神ちゃん家、話に行く。俺、ほんまに神ちゃんのこと、好きやねん、やっぱり戻りたいっ、」

驚きとショックと久しぶりに会えた喜びと…。感情はぐちゃぐちゃに入り乱れて、今まで出なかった涙が、一気に溢れ出した。

流星はもう一度座って、頬杖をついた。

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7129(プロフ) - めぐおさん» コメントありがとうございます!!これ描こうとして、朝から10000字インタビュー読んで泣いた私です…これからも大好きな彼らを応援しながら、いっぱい妄想したいと思います💚もっといろんなお話が描けるようにがんばります💪 (2023年4月23日 12時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
めぐお(プロフ) - 記念すべき日に素敵なお話ありがとうございます。7129さんも彼らも大好きです!これからもいろいろなお話を読めるの楽しみにしています♡ (2023年4月23日 12時) (レス) @page40 id: 17cbbe6ec7 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - mimiさん» うっかりミスしました〜💦💦教えてくださってありがとうございます😂恥ずかしっ😭 (2023年4月14日 13時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 最新の更新の10ページ目、内容がにゃんにゃんエレジーだと思うんですが… (2023年4月14日 12時) (レス) @page37 id: 0e3efe4d26 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - ゆずさん» ゆずさん、初めまして!!コメントありがとうございます😚読んでくださって嬉しいです💚これからも色々はお話描くの、がんばります🔥 (2023年3月16日 21時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129  
作成日時:2023年3月13日 19時

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