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ドアが閉まると、振り返る神ちゃん。
つい癖で、ただいまのキスをしようとして、思いとどまる。たぶん神ちゃんも、おんなじやったんやろう。一瞬しまった！って顔をした。
「お茶、淹れるな」
逃げるように、靴を脱いで部屋へ向かう。ちょっと寂しそうな顔したのは、間違いないはず。嫌いになって別れたんちゃうからな、俺ら。
染み付いた2人での関係は、なかなか抜けない。
「ええから。ちょっと話そ」
ソファに手を引いて、恋人時代の定位置に座る。
「俺…やっぱカタチがほしい。恋人の肩書き捨てたん、めちゃめちゃ後悔してる、」
「俺もやし、そんなん。けど…」
「なぁ、ごちゃごちゃ言わんと、2人でおろう？」
ふれたくて、
抱きしめたくて、
キスしたくて。
愛おしさが、胸を締め付ける。
「ええんかな、」
「みんなに迷惑かけるし、」
「嘘、つかなあかんし、」
「しげを巻き込んでまう」
「そんなんっ！俺はそれでも神ちゃんといたい」
「なぁ、恋人に戻ろう？もう離れたない、」
そんなん言いながらもまだ不安で。
そっと白い指先にふれる。
びくりとした後、指をそっと絡めて、俺を見上げる瞳。
揺れてる、
迷ってる。
なら、俺は、押すだけ。
神ちゃんと一緒におるために。
片方の手で、ふわふわの髪を梳く。久しぶりの感覚に、体が痺れるような気がして。
そのまま手繰り寄せて、唇を寄せる。
あと1センチ
ひたすら、願う。
神ちゃんが諦めて、俺とおってくれることを。
そのまま唇を寄せてくれることを。
すぐ目の前で、バサリとまつ毛が伏せられて、唇にふれた、あの頃よりかさついた感触。
あぁ…やっぱりピタリとくる。
俺と神ちゃん、離れられない運命やってんな、
「もう離さへん、」
強く強く抱きしめると、
背中に感じたぬくもりを、心に刻んだ。
「カタチ」fin.
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とんとん(プロフ) - 7129さん» 更新通知きたら秒で見に行きますから！！まじで秒！！！！これからも楽しみにしてます♡ (2022年11月7日 19時) (
レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - とんとんさん» こちらこそ、いつもコメント、ほんとに励まされます💚💚💚まだまだいっぱい描きます〜！これからも読んでいただけると嬉しいです☺️ (2022年11月7日 19時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 7129さん» そうなんです、生配信待ちのそわそわなところにわんこな赤くん刺さりまくりではぁはぁしてます( ´-` )笑 いつもいつも何回も読み返したくなるお話ありがとうございます！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - とんとんさん» 生配信なのに、何も考えずに移行したアホです笑 月曜日は長編がないので、つい💚 てか！赤くんじゃないですかっ！見られないけど😭楽しんでくださ〜い！！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - きゅぅぅぅぅん( ´-` )今日の生配信でどきどきしてるところききゅぅぅぅぅんですっ！！！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2022年11月7日 19時
