・ ページ47
…はぁ〜
ボールペンを置いて、テーブルの上の2枚の紙を眺める。
ブッサイクな文字、
ブッサイクな言葉、
…はぁ〜
またため息が漏れる。
「ええよ」
突然上から降ってきた大好きな声。
「へ⁉︎」
「かっかっ、かみちゃんっ!」
「い、いつからっ?」
「結構前からおったで?呼んでも気ぃつかへんのやもん。心配したわ」
真上から降ってくるくっしゃくしゃ微笑み、俺の大好きなやつ。
背中を倒して、脚に寄りかかる。
「で、返事。ええよ」
「は?読んだん⁉︎」
「うん。読んでもうた〜」
ヒヒって余裕の笑み。なのに、顔は真っ赤っか。
「2人で100歳までラブラブしようや」
言わせてもうた。
言われへんかったプロポーズまでブッサイク。
でも、
こんな俺見せられるん、神ちゃんだけ。
全て晒し出して、それでも全力で好きやと言い合える、幸せな関係。
何なら、俺より俺のこと知ってる神ちゃん。
「俺でええの?」
「しげしかおらへん。こんなに好きになれる人。わかっとるくせに」
「せやけど、不安になんねんもん。幸せすぎて」
「しげこそ、ほんまに俺でええん?」
「当たり前やんっ!!」
思いっきり飛びつくと、抱きしめて背中を摩ってくれる。
出会いから、ええとこなしの俺やけど、
神ちゃんを愛する気持ちだけは、誰にも負けへんから。
やから。
「結婚してください」
ソファのクッションの下から、隠しておいた小さな箱を取り出す。
「え…しげらしないやん、」
なんて、目をうるませて、照れ笑い。
この子を幸せにしたい。
やって、それが俺の幸せやから。
水色の箱を差し出すと、白い両手がゆっくりと包み込んだ。
fin.
425人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はみちゃん(プロフ) - お互いに書くと描くだけど、刺激しあえてとてもよい縁をいただけました🥰こちらこそこれからもよろしくね💚🫰🏻 (2022年11月20日 10時) (レス) id: 953c15c47b (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - はみちゃんさん» がんばってる所を描くとはちょっと違うんだけど、最後に赤くんに最高の幸せが降り注げばなぁとこんな形にしてみました💚二人の関係はこのままいってほしい!はみちゃんの絵と感想のお陰で、毎日の更新すごく楽しかった💕これからも仲良くしてね🥰 (2022年11月20日 9時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
はみちゃん(プロフ) - あの時の感想がこうしてお話になっているのに感動してます……✨7ちゃんありがとう!!頑張って精一杯アピールしてるのに気づいて貰えない赤くんが幸せになってとてもとてもよかった。なんとお礼を言ったら良いのか😭素敵な作品をありがとうございます🥰 (2022年11月20日 9時) (レス) @page48 id: 953c15c47b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時:2022年10月29日 17時