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「しげ、目ぇ瞑って?」
「やばぁ!お願いします!」
背筋ピンって伸ばして、待ってるしげ。褒められたい小学一年生か!
コイツの笑顔に、まっすぐな気持ちに救われて、俺、しげのこと好きになった。
しげとなら、何でも乗り越えていけるって、心から思える。
しげの手に手を重ねると、ピクリと震えて、さらに増す緊張感。
しげが緊張していくにつれて、俺は素直になれる気がする。
「しげ、好き」
「え?」
唇と唇がふれた。
俺が目を閉じた瞬間、しげが目を見開いたのが一瞬見えた。
そっと、ちょっとかさついた唇から離れる。
と、目を開けたまま、固まってるしげ。
「しげ?」
「か、神ちゃん、何て…?」
信じられない、って顔。
「俺、しげのこと、大好きみたい」
急に、恥ずかしくなってチョケて笑ってたら、しげの瞳から、一筋の涙が流れた。
「神ちゃん、ほんまに?俺ら、両思いになったん?」
「うん。恋人さん、よろしくな」
ガバッと抱きついてきたしげの腕の力はめっちゃ強くて。
もうこれは一生逃げられへんな。
逃げる気もないけど。
花火に照らされて、暗がりの中、色鮮やかに映る浴衣。
柔らかな水色が愛しい人を優しく包み込んだ。
「水色」fin
→オマケ
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はみちゃん(プロフ) - お互いに書くと描くだけど、刺激しあえてとてもよい縁をいただけました🥰こちらこそこれからもよろしくね💚🫰🏻 (2022年11月20日 10時) (レス) id: 953c15c47b (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - はみちゃんさん» がんばってる所を描くとはちょっと違うんだけど、最後に赤くんに最高の幸せが降り注げばなぁとこんな形にしてみました💚二人の関係はこのままいってほしい!はみちゃんの絵と感想のお陰で、毎日の更新すごく楽しかった💕これからも仲良くしてね🥰 (2022年11月20日 9時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
はみちゃん(プロフ) - あの時の感想がこうしてお話になっているのに感動してます……✨7ちゃんありがとう!!頑張って精一杯アピールしてるのに気づいて貰えない赤くんが幸せになってとてもとてもよかった。なんとお礼を言ったら良いのか😭素敵な作品をありがとうございます🥰 (2022年11月20日 9時) (レス) @page48 id: 953c15c47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時:2022年10月29日 17時