水色

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大の男二人で…ハタから見たらどう見えんねやろって、言うてからちょっと後悔。けど、しげは何とも思ってないらしく、甘ぁ！って言いながら舐めてる。

俺が意識しすぎやねん。
いつ打ち明けようかなって、いつも考えてるから、ちょっとしたことで、不安はよぎる。






ハンカチで口元と手を拭いてる俺の前で、突然振り返って笑う。
太陽の光にも負けてない、くっしゃくしゃの笑顔。

しげの好きな人って、どんな人なんやろう…
きっと数ヶ月後、いや、もしかしたら明日にでも、この笑顔はその子のものになるんやなぁって。

そう思うと、大好きな笑顔にも、素直に目を合わせられない。
そんな俺の態度に思うことがあったのか。
さっさと車に戻ろうとする俺の隣に駆け寄ってきて、腕を掴まれた。

びっくりして顔を上げると、すぐに近くに顔を寄せるしげ。


「どう？ドキドキした？」

おっきい口が開いて、お行儀よく並ぶ歯が覗く。


「違う意味でな。笑 あー、服汚れんでよかったわぁ」
「間接キッスやん♡」
「言うなやっ」

茶化したけど、ほんまは久しぶりのこの感じにドキ ドキしてる。しげ相手に、俺、どんだけ飢えとんねん。

忙しない心臓には気づかないフリして、助手席に座った。

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