3 ページ3
“しげの気持ち、嬉しかった。こんな俺を好きていうてくれてありがとう。正直しんどかったから、しげに救われた。
けど、お試しみたいなことはできひん。
俺の性格、しげが一番知っとるやろ？
やから、これからもメンバーとして、シンメとして、よろしくお願いします。”
送信ボタンを押して、ふっと息を吐く。
と、すぐに手の中でスマホが震えて着信を知らせる。
もちろん、それはしげからで。
置こうとしたスマホを握り直す。
逃げるわけにはいかへんし。今メールした手前、出ないわけにもいかへん。
息を整えて、通話ボタンを押す。
『神ちゃん』
聞き慣れた、甘くて落ち着く声。
『神ちゃんらしいわ。
けど、俺もおいそれと諦めるつもりないから。俺の性格も、神ちゃんが一番知っとるやろ？』
「けど…」
『これは俺が決めたこと。神ちゃんにとやかく言われる筋合いはないからな。これからは堂々とアピールして、しげ好き〜♡って言わせるから覚悟しときや？』
ニィと歯を見せて笑うしげの笑顔が目に浮かぶ。
俺の大好きな、しげの楽しそうな笑顔。
そんなん言われたら、俺なんも言えへんやん。
結局そこから、普段のおしゃべりが始まって、通話時間は1時間超え。
スマホを置いて、ふぅーっと長い息を吐く。
その途端、押し寄せてくる現実。
しげのこと考えてると、照史のこと、一時的に忘れられる。
逃げてるだけやってわかってる。けど、昨日の今日やしええよな、って心の中で言い訳して。
色々あった1日が、平穏とまではいかないものの、心がぐちゃぐちゃやなく終われるのは、きっとしげのおかげ。
しげらしいようなしげらしくないような…
照史のでっかい心と優しいところが好きやった。俺にとってはずっと兄ちゃんで、大人の魅力言うんかな。
しげ、5歳児やし、やっぱり全然タイプやない。
なのに、急に男っぽいとこみせるから、心が騒ついてしまうやん…
それから目を逸らしたくて、無理やり目を瞑って布団に潜り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 672人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
7129(プロフ) - とんとんさん» それ！嬉しいです！赤くんがそのセリフを緑くんに言ってる世界…ほんと幸せしかない…っ！ということで、このセリフ言わせたかっただけでした！笑 刺さって嬉しいです☺️何度も読んでくださってありがとうございます💚すきって！きゃぁ😚 (2022年11月5日 0時) (
レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 7129さん» 嘘つく子にはちゅーしません←これ刺さりまくりです(また読みに来てるw)遊び感覚でこんなお話描けるなんて...！！すき！！もうすきですっ！！ (2022年11月5日 0時) (レス) @page47 id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - とんとんさん» 最初は半分遊びで描き始めたお話、描いたらなんか物足りなくて最後があんなことに笑 即コメントなんて、めちゃめちゃ嬉しいっ！！！ありがとうございます〜😭めっちや今幸せな気分♪今からいっぱい筆が進みそう🔥 (2022年11月4日 20時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 7129さん» んもう好きすぎて即コメントしちゃいました！！いつもと形勢逆転...7129さんの作品どれもだいすきなんですけどめちゃくちゃ刺さりました♡はぁ...もっかい読んでこよ...すきです...♡ (2022年11月4日 19時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - 蒼乃碧さん» 私的に好きなオチ、蒼乃緑さんにもハマって嬉しいです〜！みなさんが待ってるオチではないだろうと思って載せたので、めちゃめちゃ勇気出ました！！！来週移行するので、またよろしくお願いします！！！ (2022年11月4日 19時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2022年9月22日 19時
