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雑貨屋さんを出た後タクシーに乗って、降りたのは人通りもまばらな住宅街。シゲの行きつけは、表通りから入る、目立たない場所にあった。

「ようこんなとこ見つけたな、」
「俺、隠れて生きてるからな」
「出た。プライベート、ほんまに見せへんよな。笑」

シンメやら宝物やら言うてくれるのに、プライベートでは全然。ほんまはいつも気にしてた。そんなシゲのお気に入りのご飯を一緒に食べられるのは、嬉しい。


シゲの行きつけのラーメンは、初めてなのに懐かしい味がする。
お互いラーメン食べて、餃子は一皿を半分こ。

「シゲと2人でご飯とか、いつぶりやろ」
「だいぶ行ってないなぁ」
「俺、寂しがってんで?他のやつとは行ってるみたいやったから」
「そら、好きな子と2人とかよう誘えへんやろ」

「……」
「言わせといて照れるなや」
「言わせてへんし、照れてへん!」





「ごちそうさま」

支払いを終えて出てきたシゲを、店先で出迎える。

「もっとええもん食べたらよかったんに」
「まだ言うん?しつこい」
「じゃ、今度はええとこ、探しとく」
「どーせ淳太に聞くんやろ。笑」

一瞬合ったシゲの瞳は、何か言いたげで。
なのに、何事もないように振る舞うから、俺も聞けへんやん。


「さ、送ってくわ」
「あの、さぁ。シゲ、お願いがあるんやけど…」
「ええよ?神ちゃんのお願いなら、なんでも聞いたる」
「シゲん家、行ってみたい…」


「ごめ、やっぱなし!」

シゲの、明らかに困った顔。
申し訳なさと恥ずかしさで、慌てて取り消す。

「…嫌とかちゃう。けど、神ちゃんも男ならわかるやろ?好きな子が気持ち知ってて家に来てくれるとか、勘違いするで?」


「…勘違い、してええから」


こんなんもう告白やん。
シゲをこれ以上苦しい顔させたなくて、もう言うてしまおう、って。
…けど、後悔はしてへん。

「神ちゃん…わかった。嫌がること、何もせえへんて約束するから安心し?」

シゲは優しく笑うと、俺の手を引いて歩き出した。

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7129(プロフ) - foolさん» ただ夜の高速、2人で走って欲しかっただけのお話です♡景色だけでここまで…だって赤緑が魅力的なのが悪い!笑 ぴぃちゃんは、にんさんに相談しながらあの世界にお邪魔してます!重いとこも踏み込もうとがんばってますので、また読んでいただけると嬉しいです! (2022年7月1日 18時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - しばし雲隠れしておりまして…真夏の…むずきゅん雰囲気大好きです〜💕お誕生日に幸せ気分ありがとうございます💕ピィちゃんの方ですが、普段の7129さんぼくなく、にんさんの世界観まんまで、脱帽中です〜 (2022年7月1日 11時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - りえさん» りえさん!お久しぶりです!コメントありがとうございます!今回、そうなんです、ハッピーで終わらせず、なのに今日から続き!ハッピーは絶対なので、続きも読んでもらえると嬉しいです♡妄想と蟹の雨PVで、元気にがんばりましょー!!! (2022年6月26日 13時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - こんにちは。お久しぶりです。今回のお話しまた、今までと違ってムズムズもどかし〜感じが。続きが気になるのを毎日の楽しみに。暑い日が続きますが、妄想で元気に。では、またです。 (2022年6月26日 13時) (レス) id: 01b7b43f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129  
作成日時:2022年6月25日 13時

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