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ドル誌の撮影の合間。
スタジオやら楽屋やらお買い物やら、各々が自由に過ごしてる時間。

キーボードさわってたら、イケメン2人がニヤニヤしながら寄ってくる。

「なぁ、まだ告らんの?」
「無理やし。フラれたらどうするん?責任取ってくれるん?」
「骨は拾ったる」
「やから!まだ砕けたないの!」

何どもやったやりとり。応援してくれとるのはわかっとるし、こいつらの話聞いとったら、もしかしたら…なんて実は期待してなくもない。

「両思いや思うんやけどなぁ」
「俺、聞いてこよか?」
「それはあかん」
「じゃ、神ちゃんが告ってきたらええん?」
「それもあかん」
「「じゃあどうしたいん⁉︎」」


「やから!いつも言うとるやんか!神ちゃんより先に俺が告りたいの!」

「「あ…」」
「え⁉︎」

固まる流星と小瀧の視線を辿ると、
楽屋のドアの隙間には、
いちごチョコのドーナツを咥えたまんま固まる神ちゃん。


「しげ、観念したら?」
「あ、え?」

「…お邪魔しました、」

我に返って楽屋を出て行こうとする神ちゃんの腕を掴むと、戸惑った顔で見上げて…

その口にはピンク色のチョコがかかったドーナツ。
この状況、もぐもぐするわけにもいかないらしく、左手に持ったドーナツを咥えたまんま。


「神ちゃん、どんだけそのドーナツ好きやねん。笑」

あまりにかわいらしくて、つい吹き出してしまう。

「だって…好きなんやもん」
「俺は、神ちゃんが好きやけど」
「俺も、ドーナツよりしげの方が好きやけど」
「んはっ。ドーナツに勝った」








あのいちごチョコのドーナツは、俺の不甲斐ない告白の思い出。
神ちゃんを手に入れた日の思い出の鍵やねん。


明日はあのドーナツを買ってこよう。
んで、頬張る神ちゃんをたっぷり眺めて、あの日のことをいっぱい話そ。

そしたら、その後いっぱい注ぐから。

大好きな神ちゃんに、
“ありがとう”と“愛してる”を。

神ちゃんが“もうお腹いっぱいや”って言うまで。







「ストロベリードーナツ」fin.

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7129(プロフ) - foolさん» ただ夜の高速、2人で走って欲しかっただけのお話です♡景色だけでここまで…だって赤緑が魅力的なのが悪い!笑 ぴぃちゃんは、にんさんに相談しながらあの世界にお邪魔してます!重いとこも踏み込もうとがんばってますので、また読んでいただけると嬉しいです! (2022年7月1日 18時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - しばし雲隠れしておりまして…真夏の…むずきゅん雰囲気大好きです〜💕お誕生日に幸せ気分ありがとうございます💕ピィちゃんの方ですが、普段の7129さんぼくなく、にんさんの世界観まんまで、脱帽中です〜 (2022年7月1日 11時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - りえさん» りえさん!お久しぶりです!コメントありがとうございます!今回、そうなんです、ハッピーで終わらせず、なのに今日から続き!ハッピーは絶対なので、続きも読んでもらえると嬉しいです♡妄想と蟹の雨PVで、元気にがんばりましょー!!! (2022年6月26日 13時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - こんにちは。お久しぶりです。今回のお話しまた、今までと違ってムズムズもどかし〜感じが。続きが気になるのを毎日の楽しみに。暑い日が続きますが、妄想で元気に。では、またです。 (2022年6月26日 13時) (レス) id: 01b7b43f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129  
作成日時:2022年6月25日 13時

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