何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

まぁ、そんなわけないですよね ページ46

誰だろう…配達を頼んだ覚えは無いし…

誰かわかんないけど出れそうにないからこのまま無視しちゃお…

ごめん…誰かさん

ガチャと音がしてドアの開く音がした

ドアの開く音？

乱｢A！大丈夫！？｣

乱歩さんだ…乱歩さんがいる…私ついに幻覚まで見えるようになったの…？

なにこれ走馬灯ってやつ？私死ぬ？

……いやいやいや、そんなわけないじゃん！？！！！？？！

『乱歩さん！なんでここに居るんですか！？ゲホッゲホッ…！』

乱｢わ、ほら、あんまり大声出しちゃダメだよ｣

飛び起きた私は咳が出てきてそれを乱歩さんが背中をさすってくれる

『え、いや…どうしてここに…』

乱｢Aが熱出たって聞いて…あ、ほら！色々買ってきたんだ！｣

乱歩さんは片手に買い物袋をぶら下げてそういった

『乱歩さん……』

私は乱歩さんをじっと見つめた

乱｢え…いやいやいや、そんな！A…まだ気が早いって…！｣

『1人で買い物できたんですね…』

てか、何の話？

乱｢え、あ、あぁ…ちょっと僕の妄想のAが暴れた…｣

『意味がわかりません』

乱｢ほら、とりあえず布団きて暖かくして｣

私は布団に戻されて頭を撫でられる

乱｢うーん、結構ありそうだね。熱は計った？｣

『朝測った時は37.9でした』

乱｢いま上がってそうな気がするね、もう一回計ってみよ｣

『…はい』

乱｢食欲は？｣

『そんなにないです』

乱｢お粥は食べられそう？｣

『大丈夫です』

乱｢じゃあ、作ってくるから熱計っといてね｣

『…あ、はい…ありがとうございます』

な、なんか…なんか…！乱歩さんが凄いスパダリなんだけど…！！

体温計を挟んで私は頭を抱える

やっぱり熱ゆえの幻覚！？乱歩さんがこんなまともなわけない！！

どうしよう…熱が上がってしまいそうだ…

〜〜〜〜
その頃の乱歩

乱｢(あぁぁぁぁぁぁ！！)｣

乱｢(ほんとにかわいい！！なんだあいつ！天使か！あ、天使だ！)｣

以下、乱歩脳内声であって喋ってません

乱｢危なかった……てか、熱で寝込んでるのとか、悪いけどめっちゃくちゃえ ろい…色気のオーラーやばい、視界の暴力！危うく押し倒して僕の乱歩が元気になっちゃうよ！｣

乱｢はぁぁぁやっぱり好き！あの汗と白い肌をピンクに染めてるとか襲ってって言ってるようなもんだよ！僕のこと絶対すきでしょ！｣

乱｢あ、好きなのか！ふっふっふ…｣

乱｢どうしよう…襲うことしか頭に出てこない…｣

まともなわけなかった

あ、あぶなかったぁぁぁ→←似たもの同士とか…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す