何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

ほんとにあんな百面相初めて見て…（敦談 ページ44

乱｢やっぱり1発くらい殴っておけばよかった｣

『殴らなくて良かったです』

帰り道、送ってくれると言う乱歩さんに甘えて一緒に歩く

乱｢痛む？｣

『少しだけなので大丈夫ですよ…それより、与謝野さんが同行してなくて良かったです』

危うく解剖されるところでしたと、苦笑する

乱｢解剖されてるAもそれはそれで背徳感が…｣

『きもちわるいですね』

乱｢え？僕が好きだって？｣

『都合のいい耳ですね』

乱｢あ、！！｣

突然声を上げる乱歩さんに私は何も聞かないようにした

乱｢君の彼シャツ(外套)撮るの忘れてた！！｣

乱｢僕のコレクションが…｣

『忘れてくれて良かったです』

でも、乱歩さん知ってますよ、それを忘れてしまうくらい真剣にすごく心配してくれていたの

そう話してるうちに私の家の前につく

乱｢ここがお城か…｣

『普通のマンションですが？』

乱歩さんは私を見て口を開く

乱｢家の中まで送るよって言いたいところだけど、生憎自制が効く気がしないからここまで大丈夫？｣

『むしろ、ここまでで大丈夫です』

乱｢うん、じゃあ、ゆっくり休んでね｣

エントランスまで送ってくれた乱歩さんは後ろを向いて歩いていく

『…あの、！乱歩さん！』

乱｢A？どうしたの？｣

振り返った乱歩さんの目を見つめる

息を吸って震える手を抑える

『……ふ…好きです。乱歩さん』

乱｢…？？｣

『乱歩さんのことが大好きなんです』

乱｢………へ？｣

鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした乱歩さんはその後みるみるうちに顔を真っ赤にさせた

言った、ちゃんと伝えられた

『ずっと、ずっと前から乱歩さんのことが好きなんです』




〜〜〜〜
乱歩side

敦｢乱歩さん…大丈夫ですかね…｣

太｢さっきから顔がすごいことになってるね｣

谷｢すごい百面相してますよ…｣

国｢ほっといていいのか、あれは…｣

コソコソと話し声が聞こえるがそんなことどうでもよかった

僕は探偵社内の自机で魂が抜けたようにボーッとしていた

……Aに告白された…

好きって…！好きって言われた！？

え、！？僕Aに告白されたの！？いや、そうだよな、好きって言われたし

いや、それよりもだ…驚きすぎてつい逃げてきてしまった…

〜〜〜
昨夜のこと…

『ずっと、ずっと前から乱歩さんのことが好きなんです』

乱｢へ、あ…えっと…ま、また明日…！！｣
〜〜〜〜〜

僕のバカ…！

何してるんだ…

似たもの同士とか…→←法の裁きで我慢してください

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