何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

ちなみに家にあと21冊ある ページ31

乱｢あ…｣

拾った拍子に中が見える

『な、んですか…これ……』

私はそれを見て震える

乱｢いや…えっと、これは違うんだって…｣

『どうして私の写真ばっかりなんですか！？しかも盗撮！』

乱｢うっ、ご、ごめんねぇ、いや、だって可愛いんだもん！｣

与｢乱歩さんもこんなものを置いてあるなんて傍に置けないねェ｣

私たちの会話に集まってくる探偵社員達

太｢それにしてもほぼ同じ写真ですね｣

『言う通りです。こんなに沢山同じ写真なんていらないでしょう』

ほんとに信じられない

乱｢同じ写真じゃない。よく見ろ。違うだろ｣

敦｢うーん…？分かります？｣

谷｢さ、さぁ？｣

な｢言われたら違う気もしますわ…｣

乱｢これは連写機能で撮って無表情だったのが僕が近づいてくるのに気づいてだんだん顔を歪めるAをパラパラ漫画風に見れる素晴らしいものなんだ｣

開き直るな

『ほんとに１回死んでください』

太｢あ、ほんとだ｣

賢｢都会って凄いですね！｣

パラパラと写真を見る社員達

『賢治くん、都会は関係ないよ…』

『国木田さんどうにかしてくださいよ…』

今まで何も聞いていませんとフリをしていた国木田さんに話す

国｢俺に言うな｣

薄情者……

乱｢はぁ…この一つ一つの表情が可愛い、僕見て顔歪めるなんてどんだけ僕のこと信頼してるの｣

『この人ほんとに頭おかしいんじゃないの』

やばいよ…いよいよやばい

乱｢頭おかしくなきゃこんなことできないよ｣

『威張らないで下さいよ…』

乱｢まぁ、バレたなら仕方ない、ほらこっちにもあるよ｣

1番下の引き出しを開けると8つのファイルが入ってる

乱歩さんは1番右のファイルを取りだし広げる

表表紙には写真集1と書かれていた

乱｢ほらほら！見なよ！可愛い！！｣

『ちょっと…乱歩さん』

太｢おや、懐かしい、これってAちゃんが探偵社にまだ入る前のやつだよね依頼してきた時の｣

いつから撮ってるんですか…

敦｢Aさんって最初は依頼人として来てたんですね｣

『そうだね…あの時はほんとにご迷惑をかけました』

乱｢ふっふっ！この僕が華麗に解決したけどね！｣

『解決したのはどちらかと言えば太宰さんでは？乱歩さんと言えばただラムネを撒き散らしただけでしょう』

乱｢覚えてるとか両思い！？絶対僕のこと好きだよね！？僕も好き。はい、両思い｣

『乱歩さんの行動が頭おかしすぎて覚えてるだけです』

勘違いしないでください

谷｢この国木田さんなんて顔黒く塗りつぶされてますね｣

太｢あ、私もだ｣

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