何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

極秘資料の中身は？ ページ30

乱｢あー暑いねぇ｣

なら、離れてくださいと肘打ちを決めるのはダメでしょうか…

乱｢今日も可愛い…めちゃめちゃ可愛い…好き、結婚して。ずっと眺めてたい……あっ！｣

『耳元で突然大声を出さないでください』

乱｢Aの等身大パネルを作ろう！3Dで！｣

『気持ち悪いですね』

と、言うより、私は元々3Dですよ

乱｢着せ替え人形みたいにして毎日僕がお世話するの。そして音声付きで毎日おはようって…｣

『人で勝手に妄想しないでください』

乱｢…ダメだ！このAの美しさを表現できる人なんて居ない！｣

乱｢顔も可愛くて性格も可愛くて匂いも可愛くてオーラも可愛い…全てが可愛いとか意味わかんない。天女だ…神の最高傑作｣

乱｢あぁ…可愛い…可愛すぎる｣

乱｢Aは僕と結婚する運命なんだ。全てが可愛い！可愛いのプロ！ていうか、お前は花屋の花じゃなくて花屋の花よりも美しい野に咲く花だ！てか、女神！女王！｣

せめてひとつに搾ってください

乱｢なぁ、聞いてる？！｣

『聞いてません』

乱｢聞いてよ！｣

『｢はぁ…なに？なんでこんな可愛いわけ？｣辺りから聞いてません』

乱｢昨日からじゃん！｣

長かったので

乱｢なんだその顔！可愛いにも程がある！｣

乱｢ずるい！どれだけ可愛ければ気が済むんだ！僕をこれ以上惚れさせてどうするつもり！？｣

ぎゃーと騒ぐ乱歩さんの机からファイルのようなものがバサッと落ちた

大雑把な性格の乱歩さんの机には色んな資料が置いてあってどこに何があるか見るのは難しい

乱｢あっ！？わっ、わ……！｣

慌てふためく乱歩さんにアルバムの方に視線を動かす

裏返っていて中は見えないけどファイル表には赤い字で上の方に極秘と書いてあった

という事は中は任務の資料たちだろうか…

まぁ、乱歩さんは結構古株で社員の中では1番年上だし…それなりに重大な任務も当然取り扱うわけで…

と、言うより極秘任務の資料をこんなに適当に扱えるのは乱歩さんぐらいだと思う

あ、太宰さんもあのチラシ同然の机の中に5枚くらい極秘の資料が裸で置いてあってもおかしくない

木の葉を隠すなら森の中みたいになるのか、実際？

確かに私が侵入者ならあの中に極秘資料があるとは思わない

それを拾い上げる

乱｢っ！A……！見るな！｣

今、思うとどうして拾い上げたのか

拾わなければ良かったと後悔したのはすぐあとのことである

どうして……どうしてあんなこと…

ちなみに家にあと21冊ある→←この後1時間ぐらいノンストップで話してた

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