僕はメガネを使わない ページ12
や、やってしまったぁぁぁぁ
ヒステリー!ヒステリー女だ……!
つい、感情に任せて出て行ってしまったけど…
うぅ…最悪だ…
公園の遊具の中に座る、空洞になっていて上に登ったりでき雨も防げるやつ…
名前わかんないけど…
乱「Aちゃん!」
乱歩さんの声が聞こえた
膝を抱え頭を押し付けていた顔をあげる
メガネをかけて走ってくる乱歩さん
息は乱れていてハァハァと言って私に近寄ってきた
乱「…はっ…はぁ…良かった…やっぱりここか」
『乱歩さん…どうして…』
私の言葉を無視するようにメガネを外して隣にドンッと座った
『…なんのようですか』
乱「ふー…君が心配だからに決まってるだろ…ねぇ、大丈夫?いや、大丈夫じゃないよね、僕、こういう時なんて声掛けたらいいかわからなくて」
『お得意の超推理で調べてみたらどうですか』
乱「確かにメガネをかければAちゃんの気持ちはわかるよ、どんな言葉を欲しいかとかどうするのが正解かわかる」
乱「他の人なら僕はそうする、事件を解決するのが僕の役目だから」
乱「でも、しないよ、僕は君が好きだから、君の心を勝手に覗く真似はしない」
手元のメガネを握りしめて乱歩さんはいそう言った
私はそんな言葉に目を見開いた
乱「僕が君にメガネを使うのは君の居場所を探す時だけだ」
『乱歩さん…』
乱「飲む?」
『え…?いえ、結構です』
唐突に乱歩さんが缶のソーダを取り出して私に見せてくる
どこにそんなのを持ってたんだろう
乱「そう?じゃあ僕飲むね」
『あ、はい』
カチッと蓋を開ける
乱「うわっ!」
『え、ら、乱歩さん?!』
ソーダが缶から吹き出し乱歩さんにかかる
慌てる乱歩さんを見て思わず笑みがこぼれた
『ふふっ、何してるんですか』
ポケットからハンカチを取り出して乱歩さんに渡す
乱「わっ!女子力高!可愛い!好きだよ!付き合って!」
『ごめんなさい』
乱「それでも僕はAちゃんが好きだよ!」
私のハンカチで拭きながら乱歩さんは叫ぶ
その様子を見て私は口を開いた
『乱歩さん…私は、私はどうしたらいいんでしょうか?』
乱歩さんはゆっくりこっちを見た
乱「探偵社においでよ」
『え…?』
乱歩さんは驚く私をそっちのけに話した
乱「色々考えたんだ、探偵社は危険も多いし荒仕事だってある君が怪我をしたり辛くてしんどくなるかもしれないって思った」
乱「でも、やっぱり探偵社に来るべきだよ、君のやりたい事も見つかると思うんだ、多分…きっと…」
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ランポッポの眼鏡になりたい - いいお話でしたぁあぁ 完結しちゃうなんてぇぇぇええ(;ώ;) でも完結おめでとうございます(;ώ; (2023年1月15日 21時) (レス) @page49 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
ミミッキュ - 大好きですありがとうございます‼ (2023年1月7日 17時) (レス) @page50 id: 763a55f7bf (このIDを非表示/違反報告)
藍素(プロフ) - 完結おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2022年12月10日 22時) (レス) @page50 id: 81a29d8f69 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます!! (2022年12月9日 18時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - もういつも更新をワクワクしながら待ってます!スゴイ楽しみすぎて!!更新頑張ってくださいね! (2022年11月18日 22時) (レス) @page27 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年11月9日 12時