何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

一目惚れをしたんだよ ページ2

乱｢おっはよー！｣

乱歩さんが今日も元気よく社に入ってくる

それに続いて皆乱歩さんに｢おはようございます｣と返している

私は乱歩さんを目もくれずパソコンと向き合っていた

こちらに近づいてくる足音…椅子に座ってる私に後ろからのしかかる体重

乱｢Aおはよう。今日も可愛いね！｣

『おはようございます。鬱陶しいので離れてください』

こんな会話をしても周りは驚きはしない、今や

当たり前の日常と化している

自分で言うのもなんだけど私は乱歩さんに好かれている。それはもう、気持ち悪いぐらいに

最初こそ驚いた周りももうツッコミを放棄した…随分薄情だなと考える

正直、探偵社の適応能力はやはり流石と言うべきだと思う。私はまだ実感がわかない

いや、実際、こんなに迫られて戸惑わない人はいないだろう…今でこそ少し慣れてきたが最初の頃は退職届を出そうか悩んだぐらいだ

最初と言うのは出会った頃の話でいわゆる一目惚れをしたらしい

ナルシストではないけど自分の顔は整ってる方だと思う。最初こそ｢そうなの？｣と思ったけど22年間生きていて、散々｢可愛い｣だの｢綺麗｣だと言われたら嫌でも自覚してしまう

そのうち飽きるだろうと思っていたけどよくもまぁ飽きずに約2年追いかけている、いや、ストーカー気味と言っても過言じゃない

鬱陶しすぎるし正直うざいので毒でも盛ってしまおうかと思ったが私は殺人犯になりたくないのでやめた

最初こそ謙虚に対応していたがこんな人にまともな対応をする自分が莫迦らしくなり適当に受け流すことにした

それをいい事にぐいぐと詰め寄ってくるのだ

乱｢A〜今日も可愛いねぇ…僕の天使だ！｣

『重症ですね。病院に行くことをおすすめします』

乱｢辛口のAも可愛い！付き合って！｣

『病院にだったらお供しますよ』

何故、私なのだろう…ほんとに

乱｢Aは可愛いなぁ…結婚式はいつにする？｣

『そんなに言うなら顔の皮剥ぎ取って貴方にあげましょうか？』

乱｢ん？｣

私の言葉にポカンとした後に乱歩さんは私を抱きしめる力を強くした

乱｢お前ほんとに可愛い！僕が好きなのは顔だけじゃないよ！なんかそのつんつんしてるところとか！可愛いし！と思えばちょっと甘えてきてみたりするところとか…！すぐに爪立てるところもなんか良い！別に僕がマゾって訳じゃないけどすぐに突き放すところが良い！｣

気持ち悪い…

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