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腕時計 ページ26

『ん〜…』

「起きろ」っと言う見たいみわんわんと吠える声と魚の焼ける匂いに私は目を覚ます

どこ?

『…ハロくん?…って事は降谷さんの家?』

昨日は…確か秀一の家で一緒に飲んでて…その後は…あぁ…ダメだ全く覚えてない…

『ハロくん、お酒控えなきゃダメかな?君のご主人様に怒られちゃうもんねぇ』

ハロくんを撫でながら言うと嬉しそうに鳴いていた

『……居るなら声掛けてくださいよ』

降「気づいてたか」

『バカにしてるんですか?』

ドアの所に立っている降谷さんを見る

『まぁ…昨日はほんとにお世話になりました…全然昨日の事覚えてなくって…』

『なにかやらかしたりしてませんよね?』

心配で見つめると降谷さんはバツが悪そうに目線を逸らした

降「いや…何も無かった…」

え、それ絶対何かある反応じゃん…

降「君自体に何かあったわけじゃないけど僕が…いや、なんでもない…朝食出来てるぞ」

『え、なんですか気になるんですけど!?』

降「うるさいぞ」

いや、うるさいって…まぁいいや…

いただきますと言って降谷さんが作ってくれた朝食を食べる

『んん〜!美味しい!これめちゃくちゃ美味しいです!』

降「当たり前だろ。誰が作ったと思ってるんだ」

『うわ、それが無ければ完璧なんですけど…』

ほんとにめちゃくちゃ美味しい…ムカつく…

『あ、そうだ…』

私は席を立ち上がり自分の鞄の中を探る

降「おい、ご飯中に席を立つなよ…」

『はい!これどうぞ…!』

降「これは…?」

鞄から取り出したのはラッピングしてある箱…中には…

『髪飾りのお礼です!』

降「開けていいか?」

こくりと頷くと丁寧にラッピングを解いていく

降「腕時計…」

『ほら、降谷さん前に壊れたって言ってたのでちょうどいいかと思って』

降「あぁ…そっちか…」

ボソッと呟いた言葉に私は首を傾げる

降「いや、なんでもない、ありがとう…大切にするよ」

降「今日から付けて行っても?」

『もちろんです!ぜひ!』

降谷さんのこの顔…なんかこう…優しいようなふわっとした笑顔…

昔からその笑顔が好きなんだよね…ほら、しっかりしてる分常に気を引き締めてるから表情筋がね…

だから、この自然な笑顔が大好きなの…喜んでもらえてよかった…

降「(腕時計を送る意味が"貴方と同じ時間を刻みたい"って意味だって事は知らないんだろうな…)」

*ちなみに髪飾りはこれからも長く一緒に居たいって意味でそのかなのリボンは約束や縁結びって意味

ハニトラ→←お約束



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みゆき(プロフ) - ぷぅさん» あ、ほんとですね…すみません!直しておきます! (2021年6月24日 16時) (レス) id: 6c98bfaccc (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインちゃんが風見さんに助けてを求めてる場面ですが、風見さんの下の名前は拓也じゃなくて裕也ですよ(´∀`) (2021年6月24日 2時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こみゅな | 作成日時:2021年6月15日 23時

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