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竹取物語 ページ40

あの後は特に何かある訳でもなくそのまま家に帰った

お土産をあげたら須磨さん達は喜んでいたが宇髄さんは心配の目を向けていた

夜、みんなが寝静まったころ私は縁側に座り月を見ていた

妙に明るいと思ったら…今日は満月なんだ…

『……』

宇「寝れねぇのか?」

後ろから聞こえた声に私は振り返る

宇「いつもの薬はどうした?」

『…気づいてたんだ』

宇「あたりめぇだろ。元忍なめんなよ?」

そう言って私の隣に座る

宇「まるで竹取物語だな。月に帰っちまうかと思ったぜ」

『……』

宇「寝れねぇんだろ?ちょっと付き合え」

黙ってる私にお酒を出してくる

私はそれを受け取り軽く乾杯する

『ねぇ…私の話聞きたい?』

宇「当たり前だろ。随分前から言ってるつもりだが?」

『そっか…じゃあ、特別ね』

『私、くノ一の頃…"えた"って言う友達がいたんだよね』

私はゆっくり話し始めた

〜〜〜

えたと知り合ったのは私が7歳の時。ちょうどえたの誕生日だった

『ねぇ…君。そんな所で何してるの?君もくノ一だよね?』

木の影に隠れてた女の子(えた)に話しかける

え「…」コク

『君の名前はなんて言うの?』

え「…えた」

『そっかぁ〜えたね!私、A!』

え「……」

『ねぇ、えた。友達になろうよ。私の初めての友達になってよ』

え「…いいの?私…Aと友達になりたい」

これが初めての友達…えたとの出会いだった

それから私とえたはずっと一緒にいた。周りの仲間からも一緒と扱われることがほとんどだった

『あ、ねぇ、えた?えたは好きな人居るの?』

え「んー?Aは?」

『私?私は居ないかなぁ〜…』

え「そうなの?私は居るよ。大好きな人。ずっと近くにね」

『ずっと近く?!あ、モブ男くんとか?!』

え「相変わらず鈍いなぁ…そのうちわかるよ」

そう言って私のおでこにキスをする

この時点で気づけば良かったんだよね…当時の私は全く気づけなかった…

『ねぇ、えたってどこから来てるの?名前の由来』

え「え…?なんで…?」

『いや、気になったから…ほら、エターナルの永遠から来てるのかなって…』

え「!!それが良い!今日からえたの由来はそれね!」

『えっ…?それが良いって…』

え「まぁ、いいじゃん。ほら、早く任務行こ!」

この時も何も気づけなかった…

なんでもっと早く気づけなかったんだろう…いつも言われてたのになぁ…

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年2月20日 23時

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