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温もり ページ39

『あ…ぃや…』

え「あぁ…たまんない。その顔。私の事でそんなにコロコロ表情を変えるなんて…」

え「ほんとに可愛い…もっと色んな表情見せてよ」

そう言って私の腰あたりをすぅーっと撫でる。変な感覚に私は思わず声が上がる

『ひゃっ…やぁ…めっ…』

え「あ、もしかしてこの羽織も私のため?もぉ〜!可愛すぎ!」

そう言って私の太ももをスカートの下から撫でてくる

『んっ…ひっ…やっぁ…』

え「その顔も声も全部可愛い…そそられる」

え「ねぇ、好きだよ。大好き」

そう言って片手で器用に私の隊服のボタンを外していく。胸の近くまで開けて手が止まる

え「Aは私のこと好き?好きだよね?Aの口から聞きたい」

『や…だ…えた…怖い…よ…?こんなの…えたじゃ…ない…』

え「はぁ?今なんて…?」

ボタンを外されて露になった首に冷たい手で捕まれる

『っ…あっ…やめ…』

え「なんで私を拒むの?ねぇなんで?」

『っ…くる…しっ…い…離し…て…』

首を掴む力が強くなり苦しい…抵抗しようにも動けない…力が入らない

え「私は!Aの為にこんな事までして…!」

壁を叩かれ思わず私は肩を揺らす

『ごめ…ん…な…さい…』

え「なんで謝るの?ほら、前みたいに笑顔で話しかけてよ。ねぇ…?」

『やっ…めて…』

え「なんで?A?おかしくなっちゃった?…あ、そっかぁ〜Aは無理やりが好みなんだねそれなら先に言ってよ〜」

ぐっと近づいてくるえたの顔

『や…だぁ…』

すると掴まれていた腕が解放される

え「…?あれ?腕が?」

『うず…い…さん?』

焦りながらも怒ってる表情をしてる…

え「なーんだ。もう来ちゃった…じゃあ、またねA」

そう言ってえたは消えていった

私は安心感か恐怖かわからず力が抜けその場に座り込む。涙がポロポロと溢れてきて力が入らない

宇「A!大丈夫か?!」

私に駆け寄ってきて乱れた服をちゃんと止めてくれる

宇「椅子の所に居なかったから…したらお前の声がして…大丈夫だ。もう、大丈夫だからな」

さっきとは違い暖かい手で私を包み込む

宇「悪かった。1人にして」

なんで…なんで…宇髄さんが謝るの?悪いのは私だ…私がえたの事を…

すると私から離れて背を向ける

宇「乗れ。家までおぶる」

『やだ…』

私は小さく呟いた

『歩けるから…手…手繋ぎたい』

すると立ち上がり私の手を繋いでくれた

今は…ただ…温もりに触れていたかった

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年2月20日 23時

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