私はやわじゃないんで3

実弥オチ ページ8

コンコンとドアを叩く音に私は急いで玄関へ向かう

『はーい。今出ますねー』

ガラッとドアを開けると不死川さんがたっていた

『不死川さん！どうしたんですか？？』

不｢団子買ってきたァ｣

『わぁ！ほんとですか？！どうぞどうぞ入ってください！』

不死川さんを屋敷に招き入れ私はお茶を用意する

森八のお団子た〜と思いながらお皿に取り分ける

不｢怪我はどうだァ？｣

『お陰様で良くなりましたよ！』

不｢そうかァ…｣

『……不死川さん？どうしました？』

無言でこちらを見てくる不死川さんに私は首を傾げる

不｢おめェは辛くねぇのかァ？｣

『……何がですか？』

不｢とぼけんじゃねェ！｣

不｢わかってるんだろうがァ…｣

不死川さんの言葉に私は不死川さんから目線をずらす

『私…お団子大好きなんですよ』

不｢あぁ？話し逸らしてんじゃねぇ！？｣

『まぁまぁ…聞いてくださいよw』

『よくおばあちゃんと食べてました…おばあちゃんは優しくて強くて私に色々教えてくれました』

不｢そのばあさんとやらはどこにいんだよ｣

『…もう居ません…鬼殺されました』

不｢っ…すまねェ｣

申し訳なさそうな表情に私は笑いかける

『大丈夫ですよ…そのおばあちゃんがよく言ってたんです』

『バカにされた時気にしないフリをしなさい』

『｢辛くなるのは当たり前の感情…ただ辛くないふりをしなさいって…そうしたら周りは何も言ってこなくなるから｣って…』

不｢…そのばあさんを否定するようでわりぃけど確かに周りは騙せても自分はだませねぇんじゃねぇのかァ？｣

『！！』

『えへへ…そうですね！』

不死川さん…おばあちゃんの言葉には続きがあったんです。｢フリをしててもいつか騙されない人がいる。その人はAの事を考えてくれて助けてくれる人が現れるから｣って…きっと不死川さんの事を言ってるんだよね…おばあちゃん

そんな事を思い出してると扉が叩かれる音がした

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