私はやわじゃないんで3

義勇オチ ページ20

冨岡side

俺がベッドに腰掛けるとその隣にAが座った

貴｢…この前の戦いで落としちゃって…｣

貴｢紐が切れる音がしたから間違いはないんですけど…｣

貴｢…鬼を切った後すぐに探したんですけど見つからなくて…｣

貴｢他に重症の人もいたから私だけ時間をかけるわけも行かなくって…｣

…無茶をする…折れた足で胡蝶を巻けるわけないだろうに

貴｢……冨岡さん…どうしましょう…｣

じわっと涙目になるAを見て首飾りの事を思い出す

〜〜〜
貴｢冨岡さん！見てください！似合いますか？｣

貴｢あ、禰豆子ちゃん！これ綺麗でしょ？命よりも大切なんだよ…｣
〜〜〜

『分からないのか』

貴｢！｣

『落としのは2日も前だろ？』

『場所は西の森だ人はあまり寄り付かないが動物はいる』

『時間が経つほど雨、土、葉の重みで見つかりにくくなっていく』

『とても折れた足で探せる場所ではない』

Aを見ると顔を真っ青にして黙っていた

『A…分からないのか。大切な物なんだろ？』

『お前が俺に教えてくれた』

指でAの涙を拭き取りながら話す

『一人で泣くな…言え』

『わかるな？』

お前はもっと俺を頼れ…いつも1人で抱え込みすぎるんだ

貴｢…冨岡さん…助けてください…｣

〜〜〜

宇｢あったか｣

時｢こっちにはないよ｣

声をかけたらみんなが一緒に探してくれた

『…あった』

泣き顔も良かったが遠く及ばんな

不｢おい！冨岡！見つけたら言え！｣


〜〜〜
貴｢…あ、冨岡さん…｣

笑え、A

『Aあったぞ』

『皆が一緒に探してくれた』

貴｢ありがとうございます…！｣

笑ってくれ

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