○188○ 和サイド ページ8
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あっという間に、時は流れ、
気づいたら退院の日。
この日をどんなに待ちわびてたか…。
真っ先に会いたい、今すぐに会いたい
そう思ったのは
まーくんだった。
リーダーからのLINEは既読無視で、GPSはある所にずーっと止まったまま。
和「じゃ、俺行くね｣
ずっとずっと付き添ってくれた潤くんと大野さんに顔を向ける。
智「…うん、相葉ちゃんを、よろしくね…｣
儚く笑う大野さん。
潤「ニノにしか今の雅紀は頼めれねーよ笑｣
笑ってお手上げポーズをとる潤くん。
走った。
こんな気持ちだったのかなって。
前にまーくんは俺のために走ってくれた。
準備をしながら電話してきて、
『遅れてごめんね！』
って、そう走ってきてくれたね。
俺は、嬉しかった。
自分を相当追い込んで何もかも信じられなくなったのに、まーくんは全部、受け止めてくれた。
なんで走ってきてくれたんだろうってその時思ったけど、今ならわかるよ。
今、俺は、まーくんのことを
受け止めたくて、仕方ないんだ。
まーくんがどんな気持ちだろうと、俺は受け止めたい。
それに、蔑まれても、嫌われても、話したくないってそう言われても
まーくんを受け止めることが出来るのは、世界でたった一人、
そう、俺だけだって思ってる。
過剰だけどね…笑
まーくん、そこに居るということは、俺と話したいからでしょ？
リーダーに既読無視して、潤くんには全然連絡をよこさないなんて。
大丈夫。
どんなにまーくんが悩んでいようと、一緒に解決する。
翔ちゃんを助けようとする、このプロジェクトというか、計画というか、それは
みんなでやるのに意味があるんだ。
本当は、答えが出てるんでしょ…？
まーくんの中で、自分は何がしたいのか、
出してるんでしょ…？
ただそれが、勇気がないだけで、
無力だと思うばかりで、
思い通りに身体が動かない。
俺はそんな背中を押す。
本当はみんなのことを誰よりも愛して、
5人でいることに意味をなしてくるのは
まーくん。
忘れないで。
信じることの大切さを。
強さを。
力だけが、全てじゃないんだよ。
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作者名：ハッピーsmile | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年3月10日 19時
