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緋山先生side
救急隊「はあ・・・。・・・あ、受け入れをおねｇ『貸して！』えっ、あ、ちょっ、」
救急隊が呆れたような顔でため息をついた後、翔北につながったらしいところで電話を奪い取る。
急病人を目の前にしてのその態度と遅さに余計に苛つく。
『緋山です。受け入れお願いします。』
？「緋山？どうしたの？」
電話に出たのは三井先生だった。
『っ、三井先生・・・。Aがバナナを食べてアナフィラキシーを起こしたので、向かってます。・・・・』
三井先生の声を聞いて少し安心したのか、視界がぼやけたが乱暴に袖で拭い症状など手短に伝える。
三井「・・・分かった。準備して待ってるわ。」
『ありがとうございます。』
電話を切り救急隊から奪ったときとはちがって普通に電話を返し、髪の毛を後ろで束ねる。
ゴム手袋をつけ、救急隊に指示をしてできる限りの処置を始める。
三井先生と話せた・・・と言っても症状を伝える程度だが、その御蔭で落ち着いて処置ができている自分に少し驚いた。
そう、客観的に自分のことを見れるのも落ち着いた証拠。
・・・・・・・・
三井「緋山！」
翔北に到着し、救急車の後ろの扉が開くと同時に三井先生の声が飛び込んできた。
救急隊にAの乗ったベッドをおろしてもらい、待機していた三井先生と藍沢、冴島とともに初療室へ急いだ。
初療室へ入ると準備が整っていた。
ベッドに移し、処置に当たる。
・・・・・・・・・・
『・・・ごめん。。』
初療室での処置が終わり、ICUに運ばれまだ目の醒めない弱々しく呼吸を繰り返しているAのベッドの横の椅子に座り、軽く左手を握り涙声でポツリと呟く。
いや、今にも消えてしまいそうな小さな手は握ったら壊れてしまいそうで、両手で優しく包み込んだ。
いつも他の患者で見慣れているはずの挿管や点滴など複数の管や機械で繋がれた体。
なのに、なんでこんなにも不安で怖いのだろう。
もっときちんと、ドクターのいるところで食べさせたら。自分が車を運転できたなら。自分が医者だからという過信がどこかにあったから。
タラレバを考えたってしょうがないのは分かっている。
でも、考えずにはいられなかった。
三井「・・・緋山？大丈夫？」
どれくらい時間がたっただろう。三井先生が来てくれ隣に座ってくれた。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
