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藍沢先生side
藤川を再び見送ったあと、売店の方を何をするでもなくぼーっと見ているとAに声をかけられ振り向くも何も無いと言われた。
不思議に思い売店を見つつ時々Aを気にしていると、明らかに落ち着きがない。
そういえばこいつ、今日トイレに行ってないんじゃないか？
少なくとも、俺たちと会ってからは行ってないから病院でしか行ってないのか？
たぶん、トイレに行きたいのではないかと考えAの腕を引きトイレに向かったが間に合わなかったようだ。
呆然としているAと多目的トイレに入る。
Aのリュックの中を見ると、緋山の言ってた通り着替えが入っていたので汚れた服を着替えさせる。
…靴も汚れているな。
リュックの中を再度見るがさすがに靴の替えは入っていないようだ。
まだ半日ほどあるし、靴がなく歩けないのはさすがに可愛そうだと少し悩んだ結果、Aを抱き上げ土産屋に向かった。
…
中に入り店内を見渡す。
こういうところなら、さすがに靴は無くともサンダルとか売っていそうだと思ったのだが…
店内をくまなく見て回る。
『…あった。』
すると、窓際に子ども用の動物があしらわれたサンダルを見つけた。
サイズは…これか。
片手に持っている濡れた靴に書かれたサイズを確認し、同じサイズのサンダルを手に取る。
『…履いてみろ。』
しゃがんで膝の上にAを乗せ、履かせてみるとピッタリだった。
A「かわいい。」
Aは初めはキョトンとしていたが、履いたサンダルを見ると笑顔になりそう呟いた。
気に入ってくれたようなので、一旦サンダルを脱がせてレジに持っていく。
レジ「あら、イケメンパパさんね。なんて言うんだっけ？…イク...あ、そう！イクメン！貴方、イクメンね！」
会計をしている最中、レジのおばさんがベラベラと話してきたが面倒臭いのでスルーして会計をすます。
『これ、今履きたいんで切って貰えますか。』
レジ「わかりました。よかったねー。かわいいお靴、買ってもらって…はい、どうぞ。」
レジのおばさんがサンダルの値札を切りながら今度はAに話しかけ、値札を切ったサンダルを差し出す。
A「うん。あ…りがと…」
レジ「ふふ。ちゃんとお礼言えてえらいわねー。じゃ、パパとまた楽しんできてね！」
レジのおばさんからサンダルを受け取るとAが恥ずかしそうにお礼を言うと、元気な声を背中に土産屋を後にした。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
