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緋山先生side
『はぁ…』
一晩中、病気のことや白石に強く当たってしまったこと、名取のこと、そしてAのことを考えていたら一睡もできなかった。
頭の下に手を置いて仰向けで目をつぶる。
(ｶﾞﾗｶﾞﾗ
『え？！なになに？！誰？！…白石？！ちょ、何？せっかく人が気持ちよく寝てたのに！まだ5時じゃん！』
急にドアが開いたからびっくりして起き上がって見ると真剣な顔の白石入ってきた。
白石「大丈夫。緋山先生は必ずうちに帰ってくる。なんの問題もなく。」
『何よいきなり。』
そしてそのままの勢いでベッド脇までズカズカ来て私の目を見ながら力強く言った。
初めは急に言い出したから何言ってるのかわからなくてつっけんどんに返してしまった。
でも、すぐに理解してなんとなく恥ずかしくなって視線を逸らしベッドの上で体育座りをする。
『調子の言い励まし…
部屋見つかったって言ったでしょ？
問題なかったとしても帰るのは私1人の部屋。
口うるさい大家のいる家はこりごりです。』
白石「はぁ？」
いつもの癖か照れ隠しか。
また突っかかるように言ったら軽くキレられてる。
『…それにさ、部屋も散らからなくて済むしさ、よかったでしょ？』
白石「はぁ…そうね。昨日は何週間かぶりに落ち着いて眠れたわ。
とりあえず今夜はいくら片付けても一瞬で散らかす同居人はいないんだもん」
私の次は白石が突っかかってきた。
意味がわかんないし。嬉しかったんじゃん。なんでキレんの？
怒りと呆れが混じっていると急に言いづらそうにつづけた。
白石「でも…さびしかった……すこし……けっこうさみしかった。昨日誰もいない家に帰って気づいた。部屋を貸して救われてたのは私の方だったんだって。
この数週間、つらいこともあった。正直私には責任がおもすぎるって仕事も続いたし。…そんなとき、誰かに話を聞いてもらいたいって思う。…その相手は、緋山先生がいい。…ごちゃごちゃまとまりのない話を緋山先生に聞いてもらいたい。まぁ…嫌かもしれないけど。」
段々と申し訳なさと嬉しさと後ろめたさと…いろんな感情が涙とともに湧き上がる。
『…嫌じゃないけど…昨日は私が不安になって八つ当たりしただけ。でも…ありがと…調子の言い励ましでも…うれしい。』
白石を見ると泣きそうになってる。
それを見て本当に泣きそうになる。
『やめてよ…っ』
白石「…っ…緋山先生。これ。」
泣きそうな白石が1枚の紙を渡してきた。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
