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Aside
緒方「え？いや、どういうこと？」
何となく聴いちゃいけないような感じがして柱に身を隠し聞き耳を立てる。
緒方さん…動揺してる…
名取「緋山先生…今、B8に居ます。」
緒方「え？入院してるの？」
名取「いえ…隔離、されてるんです…僕のせいで。」
カクリってなに？入院とは違うの？
B8…
そこにお姉ちゃんがいるんだ。
お姉ちゃんに会えるかもしれない。
カクリの意味は分からないけど、お姉ちゃんがそこにいるってことは分かった。
………
『ここだ…』
目の前にはB8の病室の扉。
救命に遊びに来た時に何回か見たことがあったから迷わずに来れた。
『ん？…立つ…入る……止まる…？』
扉に貼ってある紙に、赤い文字で“立入禁止”と書かれている。
3つ目の漢字は知らない漢字だ。
『立って、入って、何かして、止まりなさい…ってこと？意味わかんない。』
入るって書いてあるから入っていいんだよね？
っていうか、お姉ちゃんいるよね？意味わかんないくらい静かなんだけど。
『…お姉ちゃ「…っ…駄目！来ないで！」…え…？』
ドアを少し開けてお姉ちゃんって呼びかけたら、すごい怒った顔ですごい勢いで来て扉を閉められた。
突然の出来事に思考が追いつかず扉の取手に手を掛けたままフリーズする。
緋山「なんでここにいるの？！病室戻りなさい！立入禁止って書いてあるでしょ！！」
扉の向こうから怒ってる声が聞こえる。
…なんでそんなに怒るの？
色々意味がわからなくて涙がこぼれる。
『だって…読めない…もん…ﾋｯｸ…なんで…ﾋｯｸ…はいっちゃだめ…なの…？！』
緋山「…なんでも。駄目なものは駄目なの。だから、早く戻りな。」
『意味わかんないっ…ﾋｯｸ…開けてよ…ﾋｯｸ…』
全身の力を込めて扉を開けようと頑張るが、お姉ちゃんの力に勝てるわけがなくビクともしない。
『開けて…よ…っ』
緋山「駄目！あんたに伝染るかもしれないから！」
『え？』
伝染る
その言葉で涙が引っ込み体がフリーズする。
『お姉ちゃん…伝染るって…病気…なの…？』
緋山「…」
『ねえ！お姉ちゃんてば！』
お姉ちゃんは答えてくれない。
緋山「…」
『…』
緒方「あれ、Aちゃん。」
何も答えてくれないということはYESということ。
それは私にも分かった。
そして、どうしたらいいか分からずしばらくお互い沈黙が続いて重苦しい空気が漂っていた。
するといつもの明るいトーンで緒方さんの声が聞こえた。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
