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三井先生said
洗濯を終え、小児病棟に戻る途中にAに出くわした。
また抜け出したのかと思って声をかけたら、急に泣き出してしまったため、抱き上げてなぜ泣いてるのか聞くとママ。と一言。
Aのご両親は海外にいるため、帰国するは年に数回。
さみしかったのだろう。
『…落ち着いたわね。A？いくら寂しいからって、病棟を抜け出したらダメでしょ？』
背中をさすって少しすると落ち着いてきたAを近くにあったベンチに座らせ、濡れた頬を拭ってあげ目線を合わせるようにしゃがんで話す。
A「…わかってるもん。」
『え？』
少し注意をしたらぼそっと返ってきた。
いつもなら素直にわかった。って言ってくれるのだけど、今回は反抗的だ。
いつもと違う反応に、つい、言葉を詰まらせてしまう。
『…じゃあ、どうして…？』
A「…。」
『言ってくれなきゃ分からないわ。』
ほんとうにどうしたのかしら。
俯いて答えてくれない。
白石「あ、三井先生。」
どうしたものか。と悩んでいると、たまたま通りかかった白石が声をかけて来てくれた。
『あら、白石。』
白石「…A、どうかしたんですか？」
近くに来るとAの様子に気づいたみたい。
『うん…廊下で会ったら急に泣き出しちゃって……』
白石にであった時から今さっきまでの状況を話すと、困った顔になりAの隣に座った。
白石「…そうなんですね。めずらしいですよね。Aが反抗するなんて…それだけ、何かあったの？」
『えぇ…。』
A「…なんで。」
『え？』
A「なんで、私のママとパパは近くに居ないの？！なんで？！私が病気だから？！私が悪い子だから？！ねぇ、なんで？！私のことが嫌いだから？！」
しばらくの沈黙のあと、やっと口を開いたと思ったら目にいっぱい涙を貯め、出会ってから聞いたことのない攻撃的な言い方で大きな声でそう言った。
びっくりして、何も言えなくて。抱きしめた。
白石「…A…？」
白石もびっくりしている。
A「なんで、なんで、なんで？！うわぁぁぁ…ｹﾎｹﾎ…なん…ｹﾎ…ﾋｭｰ…で…ﾋｭｰ…な………」
『…白石！救命に連絡して！』
白石「はいっ！」
泣き叫んだせいで、過呼吸と喘息を同時におこして呼吸が止まったAを抱き上げ、白石に指示を出し救命に向かって走る。
『A？聞こえる？もうすぐだからね』
意識を取り戻してもらおうとできるだけ言葉をかけながら走った。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
