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緋山先生side
自分とAだけしか居ない、静かになってから数分後。
A「ｹﾎｹﾎ…」
『…っ』
こんな気持ちじゃダメだ。
ちゃんとAのことに真剣にならなきゃ。
白石たちにも申し訳ないし、何より、Aが可愛そうだ。
と、腕の中で辛そうに咳をしているAを見てはっとした。
『…ごめん。A。ちゃんと、気持ち切り替えるね。』
寝ていて聞こえてないだろうから、小さな声でそっと謝る。
起きてたら、もし、聞かれてたらそんなこと恥ずかしくて口が裂けても言えないから。
『よし…ちょっと、寝ててよ？』
簡易ベッドにAを起こさぬようにそーっと寝かせ、急いでセットしたリレンザと点滴、それと温かいスポドリを用意する。
『A？一旦起きて？』
Aの寝ている簡易ベッドの空いているところに座り、軽く揺すりながら起こす。
A「…んー。ｹﾎｹﾎ。やぁ。」
熱があるからいつもよりグズグズだ。
返事はするも、目を開けてくれない。
『A？少しでいいから起きて、温かいスポドリ、飲んで。』
A「…やぁ。」
『やじゃない。脱水になるから。ほら。』
グズっているAを半ば無理やり抱き上げ、膝に座らせコップを口元に持っていく。
A「んー…んく…」
『喉乾いてたんじゃない。』
飲まないとか言ってたから、てっきり喉が渇いてないのかと思ってたけどまあまあな勢いで飲んでるから、少し驚く。
ま、身体がだるくて起きるのが面倒だったんだろうけど。
A「もーいい…ｹﾎｹﾎ…」
『ん。じゃ、これ、吸って。』
リレンザを咥えさせ、吸わせる。
さすが、毎年インフルにかかってるだけあって、抵抗もせず上手に吸ってる。
『…終わり。また寝てていいよ。』
A「んー…」
『はぁ…しょうがないな…』
1回分が終わったのを確認すると、ベッドに寝かせようとしたらスクラブを離してくれないから、しょうがなく抱きあげる。
少しの間、Aの背中を優しく叩いていると規則正しい寝息が聞こえてきた。
ナース「緋山先生。すみません。Aちゃんの荷物、持ってきました。」
それから少しして、小児科のナースが荷物を持ってきてくれた。
『あ、その辺にでも置いといて。』
ナース「わかりました。Aちゃん、どうですか？」
『やっぱ、インフルだった。A型の。治療とかはこっちでするから。あ、先生には連絡しとく。』
ナースに軽くAの病状を説明し、医局から出ていくのを見届けた。
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みろ(プロフ) - グレースさん» ありがとうございます。不定期で亀更新ですが、今後ともよろしくお願いします。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 9312d2e793 (このIDを非表示/違反報告)
グレース(プロフ) - いつも楽しみにしています。応援しています。 (2020年2月4日 15時) (レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 真衣さん» ありがとうございます。遅くなってしまいすみません。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - lm00n16arielkidさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。かしこまりました。私なりに頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年9月12日 14時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年11月14日 0時
