24. ページ25
緋山先生side
『ん…あれ…いたた…』
朝、目を覚まし体を起こす。
昨日、Aの側にいてそのまま寝てしまったみたいで、ベッドに突っ伏した姿勢を取っていたため体が痛い。
誰かが掛けてくれたみたいで、起き上がったときに床に落ちたブランケットを取り軽く畳む。
『…A、朝だよ？目覚ましてよ…』
声をかけてもまだ目を開けてくれない。
白石「おはよう。」
『あ、おはよ。』
白石「顔、跡ついてる。」
白石が来て挨拶をすると、自分のほっぺを指であの優しい笑顔で指し指摘された。
『うっそ…ちょっと鏡みてくるわ…』
白石「うん。いってらっしゃい。」
流石に顔に跡ついたままは辛いから、トイレに行って鏡を覗く。
『うわ…くっきり…』
寝起きで浮腫んでるせいか、ほっぺに赤くくっきりと腕のあとが。
『これ、どうやったら取れんのよ…』
ﾋﾟﾘﾘﾘ
鏡の中の自分と格闘しているとスマホが鳴った。
『はい…緋山ですけど…え？！』
相手は白石。
“Aが目を覚ました。”
それを聞いた瞬間、顔の跡のことなんて頭の中からなくなり走っていた。
『はぁ…はぁ…Aっ…はぁ…』
A「おね…ちゃ…」
Aの元へ着くと挿管していた管が外されていて、まだぼーっとしてるっぽいが私に気づくなり私のことを呼んでくれた。
『あんたねぇ…っ』
A「ごめ…なさ…」
視界が歪んで待ち望んでいたAの起きた顔がよく見えない。
白石「よかったわね。」
A「おね…ちゃ…いっ…」
Aがこちらに腕を伸ばそうとしたが、痛みで顔を歪める。
『ばか…』
白石「A？なんで痛くなってるか分かる？」
A「窓…から…落ちた…」
白石「ん。大丈夫そうね。」
その他、確認事項を済ませると姉妹の間にいると悪いからって戻っていった。
『まだ眠いでしょ？寝てな。』
A「うん…」
返事をするとすぐに寝息が聞こえ始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「妹」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです！！ (2018年6月16日 6時) (
レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます！とても、面白かったです！次のお話も楽しみです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みろ | 作成日時：2017年9月7日 0時
