16. ページ17
Aside
看護師「あれ？Aちゃん、どうしたの？」
なんてこった…！
ナースステーションの前を中から見えないように屈んで通ってたら出てきた看護師さんに見つかった…！
『えっと…ト、トイレ…そう！トイレに行こうかなー…なんて…あはは…』
看護師「そう、気をつけてね？」
ふぅ…
なんとかしのげた…
幸い、その後は誰にも見つかることなく小児科の出入口へたどり着いた
…のだが。
ここが難関なんだよねー。
開閉ボタンが大人の人じゃないと押せない高さにあって届かない。
どうしたものか。と悩んでいると
ナイスタイミング！
面会に来たであろう誰かのお母さんが入ってきたから隙を狙って…
『よっしゃ。』
脱出成功！
少し歩くと、とっておきの場所につく。
『よいしょ…あ、見えた。』
近くにある椅子を持ってきて、その上に立って窓から外を見るとドクターヘリがちょうど見える。
『…あっ、はるちゃんだ！』
少ししてはるちゃんとめぐちゃんと若い男の先生が走ってヘリに乗り込んだ。
『がんばれーっ…お姉ちゃんは今日はヘリ担当じゃないんだ。』
？「だーれが今日はヘリ担当じゃないって？」
『お姉ちゃん！』
声がするほうを向くとお姉ちゃんが青い服のポケットに手を入れて笑顔で立ってた。
緋山「またここにいたの？小児科のナース達が探してたよ？…あ、もしもし。緋山ですけど。A、見つけました。お騒がせしました……はい、責任をもって送り届けますので…はい、失礼します。」
近くに来てそう言うと、スマホを取り出したぶん小児科の方に電話した。
『もー、なんで連絡しちゃうの？』
緋山「Aちゃんが病室にも小児科にもいないんです。って連絡もらったから。さ、戻るよ。」
『やだー…』
左手を差し出してくれたけど、戻りたくなくて俯く。
緋山「はぁ…。午前中は病室で大人しくしてるって先生と約束したんでしょ？」
『…うん。』
なんで知ってるんだ…
緋山「午前中、大人しくできたら、救命来ていいって言ってもらえたんでしょ？」
『…うん。』
緋山「あー、てことは、今、大人しくしてないから、もしかしたら午後になっても救命来れないんじゃないかなー？」
え！それは困る！
『やだ！帰る！』
緋山「ふふっ。じゃ、椅子片付けて戻ろ？」
『はーい。』
慌てて椅子を戻し、お姉ちゃんと手を繋ぎ小児科に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「妹」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです！！ (2018年6月16日 6時) (
レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます！とても、面白かったです！次のお話も楽しみです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みろ | 作成日時：2017年9月7日 0時
