自慢のお姉ちゃん

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緋山先生side

ふあぁ…

朝はあまり得意じゃない。

欠伸を何回かし伸びをするとある小児科のドアを開ける。

ネームプレートには
「緋山A」

『A、おはよー』

その部屋の中にいる1人の女の子に声をかける。

A「あ、お姉ちゃん。おはよー。」

この子は私の妹のA。

体が弱く、入院している。

『調子はどう？どこか辛くない？』

ベッドの横の椅子に座ると問いかける。

A「どこも辛くないよ。」

こちらの心配をよそに、朝ご飯を食べている。

『そっか。辛くなったらすぐに先生か看護師さんに言うんだよ？』

A「はーい。」

『ん、いい子。…じゃ、あたしは仕事に戻るからね。いい子にしててね。』

頭を撫でて、フワフワの髪の毛を整えるとドアに向かう。

A「わかった。お姉ちゃん、お仕事頑張ってね。」

とびっきりの笑顔で手を振ってくれた。

この笑顔を見ると疲れなんてどこかに消えてしまう。

『さーて。頑張ろ。』

救命に向かいながら伸びをし自分に活を入れた。

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