僕はまたキミに恋するんだろう

44.キミの笑顔 ページ45

Sho side







「来ると思った。」





昨日のこと



れんAちゃんとの写真全部送って。
は?意味わからん
いいから俺に任せろ。



無理矢理廉からAちゃんとの写真を全部送ってもらって、それをそのままAちゃんに送ったんだ。




きっと全部消してるだろうから今まで廉とAちゃんが作ってきた思い出を知ってほしかった。






「私の日記に、メッセージ書いて挟んでくれたのも…」




' 困ったらいつでもおいで '






紫「俺だよ。」






「あの、私、平野さんに本当に感謝してます。」



紫「うん。」




「優しくて、私のことを助けてくださって。」



紫「うん。」




「だから、最後に1つだけお願いがあります。」



紫「なに？」




「永瀬くんのとっておきの場所に連れて行ってください！」





あぁ、また失恋か……笑



誰か慰めてくれる人……？笑



なんで自分を嘲笑いながら車のキーを取った。





紫「ほら、行くよ。」





車の中ではクリスマスソングが流れている。
そう。今日は12月25日。




クリスマスに好きな人が好きな人と結ばれる手伝いをする俺ってやっぱり絶滅危惧種的いいやつだよね？





俺にも素敵な出会いがありますように…








丘が近づくと不安げになるAちゃん




「いるかな永瀬くん」



紫「どーだろね振ってから1週間弱経ってるし〜笑」





「いなかったら、きっぱり諦めます。あれだけ悩んだ私が悪いんで。」




紫「俺は逆に、何をそんなに悩んでたのか分からないんだけど笑」





「そりゃ悩みますよ…」




紫「廉への気持ち？記憶が1日しか続かないのに恋していいのか？って？




答えはもう最初から出てるでしょ。




自分の気持ちに正直になること。


はい。着いた。」







「ですね。ありがとうございました！」




紫「あ、行く時、最後にお願いって言ってたけど、俺とAちゃんはなんにも始まってないからね？



始まりもないのに終わりって。笑



だから、なんかあったらいつでも頼って？

友達として。」






「平野さんっ……」




紫「ほら、しっかりしろ！笑 んーもう振られたら、俺がまた慰めてやるから！」



「平野さん。本当に、ありがとう。」



紫「おう。行ってこい！」




俺の恋が終わる今の今までまで、



キミは泣いてたな…笑





けど最後は泣き笑いでよかったよ。





幸せになれよ。








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