27.帰宅後 ページ28
．
永瀬くんといた空間から離れることに寂しさを覚えつつ、明日もあるから渋々店を後にした。
店からマンションは歩いてすぐなので
案外この切なさに浸る暇もなく家のドアを開けた
「ただいま〜？」
なんかちょっと騒がしい
岸くんでも来てるのかな
リビングへ足を進めると
桜「おーA遅かったねおかえり！」
岸「Aちゃんおかえり〜！」
「ただいま、なんだけどさ……笑」
おかえりA〜と笑うもう1人。
「なんで神楽木がいるの？」
手をひらひらさせてふにゃんと笑ってる神楽木晴がいた。
名前は確か平野さん。
紫「えっ江戸川？！にめっちゃ似てない今の感じ？！」
岸「っわかる！俺も今思った！！！」
桜「優太が来るって言ったらなんかついてきたんだよね平野くん笑」
紫「桜さんなんかついてきたはひどいっすよ！笑」
なんかめちゃめちゃ疎外感……笑
桜「こんな感じで楽しく飲んでるからAもどう？」
「いや私はいいですー笑」
岸「つまんないこと言わない！どうせ俺らなかなか静まらないよ？」
紫「Aちゃんの記憶のこと俺知ってるから大丈夫。」
なにが大丈夫なのかよくわからないのに
なんかちょっと安心してしまって
私も一緒に飲むことにした。
桜「それで？永瀬くんとはどうだったの？？」
「桜今それ聞く？」
紫「えっ？」
桜「せっかく同じグループの人2人もいるんだからさ〜 」
岸「えっ！？今日廉とデートでもしたの？」
「デートじゃないよ！」
桜「永瀬くんが店に来て、Aの仕事が終わるまで待つって言ってそのあと2人で…さぞかし盛り上がったんでしょうね！
閉店してもう3時間以上経ってるし！」
「言い方悪いから桜…笑」
岸「んだよそれ廉抜け駆けじゃん！」
桜「ハァ！？なにそれ優太もAの」
岸「あ''っ、ちゃ、ちがっ、そういうことじゃなくて！！！」
桜「じゃあなに」
岸「いやっ、それはっそのっ！ここでは言えないからちょっとりあえずあっちの部屋行こ桜。」
桜「なっなんなのもう〜」
だいぶ酔ってる桜の腕を掴んで寝室へ連れて行った岸くんにお気の毒、と思いながら平野さんへと視線を移すと
少し笑いながらバイバーイなんて手を振ってから
私の方を見た。
その丸い瞳が私のことを掴んで離さない。
紫「泣いた？」
どうやらこの人には何も隠せないらしい。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リョウ(プロフ) - とってもキュンキュンでした！ (2019年2月8日 22時) (
レス) id: 7c0cec81f9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 優奈さん» 感想ありがとうございます。お楽しみいただけたようでよかったです！ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - まおさん» 感想ありがとうございます。そうなんですね！少しでも親近感を感じながら楽しんでいただけたのなら幸いです！ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - みみんさん» 感想ありがとうございます。涙していただけるような物語を書けたこと、このような感想をいただけたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ひかるさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。頑張ります！ありがとうございます！！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：momo | 作成日時：2018年9月6日 13時
