僕はまたキミに恋するんだろう

19.いざとなると ページ20

Ren side





あれから1週間後、夜時間が空いた俺は簡単に予約が取れない店なのに優太のコネを使わせてもらってCroire(クルワール)に行った。




このあいだと同じ顔で「いらっしゃいませ！」
と出迎えてくれるAちゃんに分かりやすく惚れてる。



個室に入れてもらって、


「ご利用ありがとうございます。」

『いや、美味しい料理が食べたくて。』


そんな形式的な挨拶やなくて、
もっとラフに話したいねんけど……



いざとなると緊張してしまって上手く話せないねんな。



ことごとくダサいわ俺。



そんな時にピコンと鳴ったスマホ。



行動あるのみ!健闘を祈る。



海人や。偉そうや。うぜえ。笑




まあでも、その通りやな。

俺から何かアクション起こさんと何も始
「ご注文は？」


『うぉっ』


「申し訳ございません！びっくりさせてしまいましたね…」


『あ、いや、これで、お願いします。』

「かしこまりました。


失礼いたします。」




綺麗にお辞儀をしてドアに向かってまっすぐ歩いていく姿をポーッと見つめ




だ、ちょ、そうやなくて




『あ、』




個室から出るドアに手をかけたAちゃんをなんとか引き止め……ることはできなかった。







．

20.お客様→←18.日記

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す