料理人(?)の顔 ページ3
降谷「ん」
駐車場まで来ると、すでに車にもたれて待っていた降谷が助手席のドアをあけた
A(こういう所は紳士なんだよなぁ…)
署内にあるファン倶楽部が日々大きくなっているのを納得しながら、車内へと乗り込んだ
A「仕事、片付いたの?」
降谷「予定よりも長引いたけどな」
A「お疲れさん」
降谷「あぁ。疲れた」
普段、何でもそつなくこなす降谷が こんな風に疲れを外に出すことはない
シートベルトをしめて、やれやれと目頭をおさえる降谷の頭をよしよしと撫でてやった
A「えらい、えらい 」
降谷「……。」
そのまま、降谷は何も言わずに静かに目をつぶる
A「…えらい …えらい…… 」
降谷「…………」
A「…… (え、寝た?)」
まさかと思いながらも、微動だにしない降谷
A(この体勢で寝る!?)
だが、最近の仕事量を考えると可能性を否定出来ずに恐る恐る手を離してみた
……ソロォ…
グ ィ ッ !!!
A「!!!」
手を離したのもつかの間、
すぐさまその手を引かれ 前のめりになったアタシを降谷の唇が受け止める
互いの唇が触れるその瞬間、目の前に降谷の真っ直ぐな瞳がうつっていた
A「〜ッ!! //」
離れようとするが、見た目には似つかない力で優しく、それでいてしっかりと抱きすくめられる
A「ッ…… ハァ/」
拘束がやっと解け、肩で息をしていると離れ際に降谷の少し低い声が耳をくすぐった
降谷「疲れてるって言ったろ
……隙あれば、つまみ食いするからな?」
A「……な、 な…… //」
再び込み上げてくる何かに、上手く言葉がでないでいると
満足気に降谷は車のエンジンをかける
エンジンの音が届く直前
微かに降谷の声が届いてきた
降谷「……いや、
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作者名:色 | 作成日時:2018年10月22日 17時