名取先生side ページ6
大通りに出てみても微妙な時間帯と曜日が関係したらしくなかなかタクシーが拾えない。タクシーに載せてさっさと退散する予定だったがどうやら思いどうりにはいかないようだ。タクシーを拾うことを諦め雪村さんの家の方向へと足を進める。以前、何かの話の流れで雪村さんの家の場所を聞いたことがあるが詳しい道はよく分からない。そのため背中の上でいつの間にか夢の世界にいっている雪村さんを起こして道案内をしてもらうしか無いか。「雪村さん、雪村さん」俺はそう呼びかけると雪村さんは起きたらしく「なんれすかぁ」と相変わらず呂律が回ってない声で答えた。「あそこの信号って渡る?」そう聞くと「渡らないれすけどぉ、右に曲がってまーすっぐ行けばあります。」と言い世間話を始めた。患者の愚痴とか話題のお店とかの話をポツリポツリとつぶやいていたがこんなに話す雪村さんは初めて見たかもしれない。普段は強がっているイメージしかないが今日の雪村さんはまるで違う。遊園地か何かの話が出てきて「今日、遊園地かなんかで事故なかった?雪村さんヘリ担当だったよね」俺がそう聞くと雪村さんの手が震えてるのに気づいた。俺は地雷を踏んだことに気がつくと「ゴメン」ととっさに謝る。
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mothy - すごく面白いです! (2018年8月23日 11時) (レス) id: 0302708fd9 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - すみません。ありがとうございます!オリジナルフラグを外し忘れてしまいまして…。今後このようなことが無いように努めていきます。 (2018年8月17日 21時) (レス) id: fdc584400b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月17日 21時) (レス) id: ade27b98f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱ | 作成日時:2018年8月17日 20時