【実|況|者】おとなりのきよかわさん【kiyo】 (ページ7)

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5話ページ7

ボーっとしてると隣に座ってた嫌いな奴に腕を握られ電車から降りた。

急に動いたおかげで履きなれていないローファーが足首に当たって痛みが伝わる。

定期を機械に当てて駅を出る。

「ふー、やっぱり通学時間帯は人が多いな…気を引き締めてないとあれは降りれんな…」

真剣に言ってる背高のっぽに言いたいことがある。

「手、離せ。」

「……お、悪い悪い！！」
と言って手を離した。

反省してなさそうな顔が本当に腹が立って仕方ない。

「あ、あとお前ネクタイ歪んでるぞ！そんな格好で学校いったらこーすけに怒られるぞー」

「……それは面倒だな…」

あいつは男の癖に母性本能がすごい。←
私にも分けて欲しい…←

「けどこれが私の精一杯だからいいや。」

そうこのネクタイは朝起きて30分も格闘した中での1番のできの良さなんだから。
これ以上私に求めないでくれ。不器用なんだよ。

「マジで言ってるのお前…それでも女かよ…」
「女だよ！！！！！！！！」

「…………仕方ないな、おい、ネクタイ外せ。」
「え、なんで後でヒラにやってもらうからいいよ。」
「ﾁｯ…いいから外せ」
って言いながら私のネクタイをほどいた。

「動くなよ」

新鮮そうな顔でキヨは私にネクタイを結んでくれた。

………

「……はい、できた。」

「あ、ありがとう。」

「さ、学校行くか。」

「う「あー！！！キヨーAー」あ、ヒラ」

「おーラーヒーおはー」

「キヨおはよ！」

小動物みたいな足取りでやってきたこの大天使(仮)は『平岡優』(ひらおかゆう)通称『ヒラ』は中学校クラスが3年か一緒で仲良くなった子だ。

「あれ、ヒラこーすけは？？？」
「あ、こーすけ？僕ネクタイ結べなくてこうやってリボンにしてたら怒られたから置いて逃げてきた！(*^^*)」

そう言ったヒラの首ものとのネクタイは可愛くリボン結びになだていた。
こいつあざとい。

てか、ネクタイをリボンにした考えがすごい。

「おいこらぁぁぁぁぁぁ！！！ヒラまてやぁぁぁぁぁぁ！！！」

「あーーーーー、こーすけ来ちゃu「ヒラくん捕まえた＾＾」ぎゃぁぁぁぁぁぁ」

ヒラこーすけに捕まる。
ご愁傷さま┏┛墓┗┓

「………キヨ…ネクタイ直してくれてありがと……今度アイス奢るわ。」
「……おう。お前明日から無理だったら俺に言えよ結ぶから」
「……頼んだわ……」

((ヒラ生きて帰ってこいよ。))
この時キヨと硬い(？)約束ができた。

..｡o○☆○o。

ヒラくんはネクタイよりリボンがいい。