4話 ページ6
春休みに満開を迎えたさくらたちも見ることなく私の春休みは幕を閉じた。
そして今日は、『私立夢見高等学校』の入学式だ
私は着るつもりのなかったグレーのブレザーに袖を通し紺のネクタイをキュつと結び紺のスカートをはく。
まあ、顔はひどい。眉間にシワがより放題。
もはや女子の顔ではない。
そして今私は電車に乗り登校する…
「……ｯ」
が、
この、クソのっぽが隣に座ってくるとか考えてもなかった。
合格発表があってから引きこもってた私からするとこいつの第一声が最悪なものでたまらなかった。
「あれー？清川さんなんで俺とおなじ学校の制服着てるのかなぁ〜(ﾆﾔﾆﾔ)」
「………」
正直この時ガチで公共の場で中指たちそうだった…
『次は○○〜○○〜』
ああ、私の高校生活が始まる。
そう思っていると、私の腕を握った感触に襲われた
Kiyosaid
電車に乗るとAがいた。
春休み中全く見なかった隣人の顔はとても酷かった。
嫌々着たであろう制服はネクタイが歪だ。
顔はきっとずっと泣いてたのであろうか目が腫れぼったい。
そして1番変わったのは体型だ。
こいつは小学校高学年から剣道をやっていてそこそこ女子としては痩せていた。
中三の総体が終わると引退したから若干ふっくらしたが…それでも細いまんまだった。
久しぶにり見た隣人で幼馴染は本当に痩せていて触るだけで骨が折れてしまうのではないかと言うほど繊細でか弱く俺には見えた。
そんなやつになんって声をかけたらいいのかわからず
俺は心に思ってないことを言ってしまう。
「あれー清川さんなんで俺と同じ制服着てるのー」
そう言うとあいつの顔は今まで見たことがないぐらい歪な顔になった。
それから話は続くはずもなく俺は携帯でゲームをする。
『次は○○〜○○〜』
降りる駅名が呼ばれて俺はスマホをカバンに入れ席を立つ、そしてボーとしてたAの腕を掴んでホームに出た。
あぁ、やっぱり痩せてる。
..｡o○☆○o。..:*ﾟ*:..｡o○☆○o。
割と多くの方に読んでもらい感動しています。
ありがとうございます！
話は全然進んでないのですがよければこれからもよろしくお願いします。
清川(@_kiyokawa)
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作者名：清川 | 作成日時：2018年6月24日 22時
