# 樹くんのお気に入り (ページ10)

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# 屋上ページ10

side 田中樹

A組の取り巻きみたいな奴らに怒鳴ってから授業をサボるために屋上に来た

樹「え、天使？」

A「樹くん？」

樹「優等生が何してんの」

A「次体育だったからサボり」

樹「へぇ。」

A「樹くんは？」

樹「もち、サボり」

A「うわー、出たヤンキー」

まさか天使が屋上にいるとは。
肌白いし横顔綺麗すぎる
目、うるうるしてて…

樹「近っ！」

A「いや、葉っぱついてるよって言ったじゃん」

樹「今日夜何食べる？」

A「会話できてない」

樹「何？俺ん家今日空いてるよ」

A「会話させて？？？？」

樹「わかってるって、で、今日の弁当がなんて？」

わぁお。冷たい目頂きました

A「樹くん。お家行ってみたいです。」

樹「帰り教室で待ってて」

A「あ、それは通じるんだ」

樹「あ、葉っぱがなんだっけ」

A「距離ブラジルか。」

も〜、と言いながらも笑うから好きが辞められない

樹「スキデス」

A「片言！？面白すぎる笑」

樹「どーも笑」

A「なんか、抱きしめたいかも」

樹「なんだそれ」

A「寒いんすわ」

樹「春です、Aくん。」

A「寒がりっす」

樹「着とけ」

上着を渡すと嬉しそうに着てる

樹「お前黒染めしてるだろ」

A「え。わかります？」

樹「逆プリン？初めて見た。ハーフ？」

A「色素薄いだけ」

樹「黒染めしなくてもまんまでいいと思うよ」

A「樹くんが言うなら…やめる」

樹「黒染め落ちる間が大変か」

A「毎日スプレーでやってるから雨当たったら落ちる」

樹「危険の中で生きてるな」

栗色可愛すぎる
前頭それでも絶対可愛い

A「みてみて、ぴえんの顔」

樹「可愛い。誰から教わった？」

A「優吾くんが覚えとけってさ」

そっか、ありがとうこーち
Aと絡み始めてあんま関わりがなかった北斗とも仲良くなったし友達が増えて今じゃジェシーがインスタにあげるせいで異色のイケメン7人なんて言われたりもしてる

A「…まただ」

樹「うわ、すげぇDMの量」

A「全然投稿してないのにね」

樹「それな」

俺らがメンションして上げるしイケメンだからフォロワーも増えるしDMも来てる
1個も返してないのさすがだな

A「俺なんかがフォロワー2万人っすよ。ジェシーくんやべぇ」

樹「俺のであげたらもっと増えるよ女の子が」

A「いらねぇ〜」

ツーショットを撮って上げてやった