# 樹くんのお気に入り (ページ7)

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# 糸電話ページ7

side 松村北斗

A「糸電話しよーぜ！！」

北斗「やっと来たと思ったら…苦笑」

昨日体育の時間に救急車で運ばれ次の日の四限で帰ってきたやつが糸電話を持ってはしゃいでる

優吾「それどーしたの」

A「佐久間先生が作ってくれた！」

新しい保健医兼カウンセリングの先生か。
今日から保健室にいるもんな

A「大我〜！糸電話しよ！」

大我「はぁ？」

廊下をたまたま通った京本が絡まれて糸電話を耳に当ててる
今しかないな、ごめんだけどAから奪って京本に糸電話で話しかけた

北斗「日曜俺ん家で」

大我「…わかった」

A「いいな！なんて言ったの？俺も糸電話したい！」

北斗「樹とすれば？」

A「その手があった！」

樹くんは優しいからやってくれる！と走っていったものの人が沢山いて話しかけれない落ちで帰ってくるだろう
あ、ほら帰ってきた

A「やらないって言われた」

優吾「あ、そっちか」

北斗「話しかけただけ偉い」

A「っ、」

優吾「ちょ、」

はしゃいじゃってたからか息切れが激しくて苦しいのか涙まで流してる
また保健室連れて行くしかないかな…

樹「A居るー？って！！」

A「じゅりぃ〜」

樹「まじ泣いてんじゃん！！」

A「うぅ〜」

樹「ごめん、やるから。糸電話やるから泣き止んで」

女子「(田中樹が優しいだと？？？？？？？)」

優吾「こいつ糸電話したくて泣いてるわけじゃないよ」

樹「え？俺がやらねぇって言ったからじゃなく？めっちゃ女子に泣かせたって責められたのに？？？？」

こいつら面白いかも
天然タラシに振り回される樹面白い
絶対王政感がなくて普通に彼女に振り回される彼氏だ

A「糸電話、」

樹「するする」

A「あっちいって」

樹「(…あ、一瞬傷ついたけど糸電話するためか)」

A「《…》」

樹「英語じゃわかんねぇよ！！」

ジェシー「樹後で話す」

樹「え、うん」

近くに居たジェシーがAの言葉を聞いたみたいで後で言うーなんてからかってる

北斗「英文て」

A「ちょっと恥ずかったから」

優吾「もう付き合えよ」

北斗「俺もわかんなかった」

A「大したこと言ってない」

ジェシーによって俺らに伝えられたのは《こんなにすきになったのは樹くんが初めて。》といったということ

優吾「お前意外とやるな」

A「え？」

北斗「無自覚こわ。」