# 樹くんのお気に入り (ページ6)

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# 真っ直ぐな愛ページ6

side AA

樹「大丈夫？」

A「じゅりくん？」

樹「そー、樹くん」

無事なら教室帰るわ。と立ち上がったところを何を思ったか制服を掴んで止めてしまった

樹「なに？(なんだコイツ可愛い)」

A「座って。」

樹「おー」

A「ぎゅってして」

樹くんは無理なお願いにも対応してくれた

そりゃ女の子達も樹くんのこと好きになっちゃうよ
いいなぁ、こんなことなら女の子に生まれたかった
とびっきり可愛い女の子に生まれ変わって樹くんと付き合って大事にしてもらって…って何考えてんだ俺は

樹「なんで泣いてんの」

A「いやなんかゴミに目が」

樹「目にゴミだろ、、笑」

A「わ、すき」

樹「は？」

うっっわっ！
やらかした！よくない！よくないぞ俺！

初日に可愛いって言われたり助けられたりしたから変に意識して今の笑顔で好きだと確信してしまった
男が好きなんて隠してなきゃ嫌われちゃう

樹「こっち向いて」

A「んっ、ちょ！」

俺今キスされてる！？
したこと無いわけじゃないけどすごいドキドキする

樹「ねぇ。自分がされてること分かってる？」

A「…もういっかい」

樹「いいよ」

なんで煽っちゃったんだろう
後悔するのが遅くて苦しくて涙が溢れてきた

樹「ごめん」

A「俺もごめん」

樹「泣かせた」

A「今限りだと思ったらなんか、」

樹「じゃあ付き合ってよ。」

A「へっ？」

樹「A。俺本気で言ってる。」

A「付き合いたい、独り占めしたい！」

樹「はっ笑可愛い笑」

こ、恋人出来ちゃった
周りには内緒だしなんでこんなに好きなのか意味わからないけど…

A「好き」

樹「(好きすぎるわ、なんだこの上目遣い世界一、いや宇宙一可愛い。親御さんに感謝を伝えに行きたい)」

A「顔怖」

樹「好きすぎてよく分からんくなった」

A「あははっ笑、それ俺もある笑」

ジャージ借りた時とか！と言って気づいた
借りたジャージでぶっ倒れましたわ…

A「やはり洗って返します。」

樹「Aの匂いにして返してください」

A「俺香水付けないからなぁ」

樹「なのにそんないい匂いすんの？」

A「え？してる？」

樹「してる」

A「どさくさに紛れてちゅーすんな！」

樹「ちゅーとか言っちゃうの？可愛い〜笑」

A「…この人やだぁ」

樹「はっ笑」

具合悪いのを忘れるくらい幸せ…ちゃんと具合悪くて気を失った