# 樹くんのお気に入り (ページ5)

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# 体育ページ5

side 松村北斗

A「持久走〜♪」

北斗「走れんの？」

A「完走は無理かも」

岩本先生「ちょ！A走る気か？」

A「うん。出とかないと単位怖いじゃん」

岩本先生「だからいるだけで点数あげるってば。医者に言われたこと忘れたのか？」

A「できるのはやるの！無理んなったら辞める！」

岩本先生「はぁ、約束な？」

不整脈持ちだからあんまり走っちゃいけないのにやる気満々でジャージまで借りてきてる

女子「えー？どの田中のジャージ？」

A「B組の田中樹！」

女子「え！樹くんと仲いいの！？」

A「んー、普通に話せるってだけ」

女子「え！いい匂いする！樹くんの香水かな？」

A「かなー？」

女子「Aくん香水しないもんね〜」

また女子に囲まれてる
モテる男は違いますね

北斗「顔赤いけど大丈夫？」

A「大丈夫！！全然大丈夫！！」

何をそんな焦ってんだか分からないけど調子が悪いわけじゃなさそう

女子「Aさ何分目指す？」

A「もち、3分半」

岩本先生「絶対やめて」

優吾「俺とゆっくり走ろうな〜」

A「久しぶりだからやらせてよ〜」

ヘラヘラしながら整列して走り出せば半周辺りでAがぶっ倒れた

北斗「A！！」

A「だいじょーぶ、へいきへいき」

北斗「大丈夫な顔じゃないって！」

こーちと俺で支えたから怪我はないけど具合悪そうだから保健室に行くことになり連れてく

優吾「次から見学な」

A「そーする」

失神したのは一瞬だったけどめちゃくちゃ怖かった
遊びに行く時も絶対無理させないようにしなきゃ。

樹「引き受けまーす」

優吾「先生は？」

樹「もーそろ戻る」

北斗「お前はサボり？」

樹「もち」

何もするなよ？と樹に任せて授業に戻ると次は俺が女子に囲まれた

女子「A無事！？」

女子「Aくんどうしちゃったの？」

北斗「不整脈出ちゃったみたい」

え、なんでみんなときめいてんの？

女子「やっぱ北斗くんと付き合ってんだ」

北斗「え、付き合ってないけど」

女子「じゃあ樹くん！？いやいやあの女好きがまさかねぇ」

優吾「そんな事実ねーからあっち行け〜」

優しい顔で笑ってるけどこーちの目は笑ってない
こいつはジェシーと付き合ってるからバレたら困るだろうし俺は京本がいる、あと慎太郎は俺らのクラスにいる平野と仲良くしてる

男同士で。なんてイツメン以外にバレたらただもんじゃないからな