# 樹くんのお気に入り (ページ3)

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# 可愛い子ページ3

side 田中樹

入学初日から天使に出会った栗色みたいな色のなっがいまつ毛に白い肌
栗色の目とまつ毛からしてあの黒髪は不自然だからきっと黒染めでもしてるのだろう

ジェシー「どうしたの？」

樹「AAってやつ探してる」

メッセージアプリのアイコンもホーム画も初期設定
確かスマホのロック画とホーム画は愛犬なのか犬だった
あの感じじゃSNSなんてやってないな…あ。

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○ 3852フォロワー 14フォロー中
AA

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ジェシー「誰それ」

樹「フォロワー多くね？」

投稿は1つで《Happybirthday！》という言葉と共に投稿されたツーショット。いいねなんてフォロワーの数を余裕で超えてバズってる
フォローしてる人も覗いて見れば美男美女の集まりでAが写ったプリクラとかを上げてる人もいる

樹「あ。いた。A組かよ」

ジェシー「あちゃー、しかもイケメンといるね」

樹「北斗じゃん」

ジェシー「え！マジ？北斗イケメンになりすぎ春休みに何があったんだよ」

樹「いや、朝会った時あんなんじゃなかった」

髪切ったのか？学校で？
あ、投稿された。
入学式中にスマホ触んなよ…俺もだけど。

《高校初友！断髪してやった！笑》と共に投稿された北斗との写真

慎太郎「へー、友達出来たんだ」

樹「あ。誕生日の人」

慎太郎「は？」

樹「これ」

慎太郎「あー、俺の誕生日のやつか。」

樹「なんでこいつこんなにあげてないの？」

慎太郎「俺の誕生日に無理やり作らせたアカウントだから。」

樹「…あのさ、AAのこと教えてくんね？」

慎太郎「いいけどAはめんどくさいよ？」

隣のクラスのAの幼馴染に式が終わるまでAの事を教えてもらった

___下校時間

慎太郎「Aー！帰るよー」

A「うん！うわっ！」

樹「あぶねぇ…ってまたお前か」

A「ありがと…」

勢いよく転けそうになったのを支えると半泣きでお礼を言われた

A「えっと、」

樹「樹くん」

A「じゅりくん」

樹「そう樹くん」

A「怖いと思ってごめんなさい、大きいから勘違いした」

半泣きでそれ言う？

一瞬傷ついたけどバカ可愛い
何？大きいから勘違いしたって身長のこと？マジ可愛いわ。

A「…またね」

慎太郎「あ！A走るな！樹ごめんな！またあした！」

樹「おう」

俺今すっげぇ幸せだわ