# 樹くんのお気に入り (ページ11)

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# 髪色ページ11

side 森本慎太郎

A「しんちゃん！おはよ！」

慎太郎「A、それで行くの？」

A「先生も知ってるしいいかなって」

慎太郎「そうだけどさ」

A「あとめんどくさい」

慎太郎「びっくりしちゃうよ？樹とか」

あんなに地毛が嫌いとか騒いだ(中学時代の話)のに学校に地毛でいくと言い出した
Aの母さんも好きにさせるって言うし誰も止めない

慎太郎「…俺あん時嫌だったよ」

A「もういじめられたりしないって高校生だよ」

慎太郎「…」

違うってば。

アレは可愛すぎてもみくちゃにされてただけでいじめじゃない。
可愛すぎるんだよ本当に地毛だと天使感が余計に出るから囲まれたらまたAを奪われちゃうじゃんか

A「しんちゃん、？」

慎太郎「ん？早く行こ！」

A「うん！」

慎太郎「あ、やっぱなし！走るのは！」

A「大袈裟ですー」

自転車を引っ張り出して後ろに乗ってもらって漕ぎ出せば軽くてスイスイ進む

慎太郎「飯食ってる？」

A「食べてるよ？」

慎太郎「ほんと？」

A「次の休み北斗くんと激辛ラーメン食べに行く！」

慎太郎「おー！いいじゃん！」

他愛ない会話を繰り広げて学校に着けばもう注目の的。

良く考えればこーちはメッシュ入ってるしジェシーは赤、きょもが金髪で樹はピンクそして俺は茶髪
Aが栗色になった今、仲良し7人の中で黒髪は北斗だけだ

大我「メンツやーば笑笑笑」

A「激ヤバっすな」

樹「栗色優勝」

優吾「うん似合ってる」

A「え？ありがと」

女子が声を上げるほど爆イケ集団になったはいいけどAがモテて疲れてしまうのが心配で落ち着かない

A「っ！！」

樹「あぶな！お前どうした？」

A「躓いた、俺もびっくりしてる」

樹「気をつけろよ」

A「合法でくっつけたからありでは」

慎太郎「チョップ」

A「いてっ」

慎太郎「あざと警察でーす。現行犯逮捕します」

A「あー、捕まった〜、助けて樹く〜ん」

樹「棒読みすぎるだろ笑笑」

幼馴染として樹に取られるのもなんか嫌
本来なら応援するべきなんだろうけど樹はAに体力的に無理させるかもしれないし精神的に不安にさせたり…信用ゼロな訳じゃないけどすごい不安

A「保健室にきえまーす」

北斗「また後でなー」

A「おー！」

はあ、心配しかない